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テレ朝「報道ステーション」
(大越健介キャスター)
「藤島社長は書面の中で『被害を訴え、精神的に苦しんでいる方々に対して誠実に向き合っていく。それをやらずして私たちの未来はない』と述べています。
 ジャニーズ事務所にはここで言う『私たちの』という言葉を『一事務所の』という意味に限定してほしくないと思います。日本の芸能界をリードしてきた事務所だけにこの問題が及ぼした影響は非常に大きいものがあるからです。
 被害を訴えていた人たちを始め、夢を傷つけられたファンやこの問題でショックを受けた多くの人たちの思いをまずはしっかりと受けとめていただきたい。『誠実に向き合う』というのはそこから始まるのではないでしょうか」

 同じように「常識的な言葉」に終始してしまったのが、元NHK「ニュースウオッチ9」のキャスターでテレビ朝日「報道ステーション」のアンカーを務める大越健介キャスターだ。

大越健介キャスター(テレビ朝日「報道ステーション」5月15日より)

 大越キャスターも「誠実に向き合う」などと、誰でも言えるような「常識的な言葉」を口にしている。一見、もっともそうな言葉なのだが、何かを提言しているわけでもない。現在の田中キャスターといい、かつて務めた大越キャスターといい、NHK「ニュースウオッチ9」のキャスター経験者のボキャブラリーの乏しさには言葉を失ってしまう。

 こうしたいざという時にこそ、それぞれのキャスターたちの力量が露呈してしまうのだ。

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“覚悟”を示したTBS「news23」

 そもそもテレビ独自での「ジャニーズ性加害」報道は、5月11日(木)のTBS「news23」から本格的に始まったと言っても過言ではない。結果的にはこれが決定打となって、藤島ジュリー景子社長の謝罪動画につながっていった。

カウアン・オカモトさん(TBS「news23」5月11日より)

「news23」は、週刊文春の報道、BBCでの今年3月のドキュメンタリー報道、さらに元ジャニーズJr.のカウアン・オカモトさん(26)が4月12日に日本外国特派員協会で行った顔出し・実名の記者会見に加えて、独自にインタビューをした。オカモトさんは、ジャニー氏による性被害は「15回から20回」で最初は15歳の時だったと証言する。

橋田康さん(TBS「news23」5月11日より)

 さらに元ジャニーズJr.の橋田康さん(37)の顔出し・実名インタビューも独自に報道した。橋田さんは12歳でジャニーズ事務所に入って1年後、地方公演に行った宿泊先のホテルでジャニー喜多川氏による性被害にあったという。

「手とかじゃなかった」