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「そうですね。ただ、男性には風俗というはけ口があるのに対し、女性は不倫という選択肢しかないケースが多いんですよ。だからこそ女性向け風俗が一部のイケメン好きや、好事家による特殊なものではなく、もっと一般的に広がればいいと思っています」

自身の経験をふんだんに入れ込こんだ書籍を出版

――書籍も上梓されて話題を呼びました。

「ありがたいことに、ブログを見た編集者の方からお声がけいただきました。1冊目は2020年2月にKADOKAWAから出版された『男の選び方大全』です。『既読スルーする』『腹筋が割れている』『乳首を舐めてほしがる』などの100の男の特徴をリスト化し、そのような特徴の裏にあることを解説し、読者の方が交際相手に求める最も大事なことに気付いてもらいたいという目的で、書きました」

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――「乳首を舐めてほしがる」の場合は「ハイスペ男子が社会で活躍するために抑えこんできたことが性癖となって現れている」といった解説が印象に残りました。2作目の『恥部替物語』(2023年2月、サンマーク出版)もかなり実験的な作風でした。

「セックスレスの夫婦の心が入れ替わり、互いの本当の『体の声』を聞くという小説です。例えば、オーガズムに達する時間的な男女の違いなどを知ることで、互いの悩みを解決しセックスレスを解消していくストーリーになっています。小説形式ですが、私の経験をふんだんに入れ込み、性の問題をわかりやすく解説したつもりです」

本当の自分と出会い、豊かな人生を送っている

男も女もひとりよがりなセックス観に囚われている

――オトナ版『君の名は。』ですね。

「お話の中だけじゃなく、私自身、実生活も幸福です。最初は性欲だけでしたが、恋愛もするんです。先ほどもお話ししたようにすごく好きになった男ができました。妻子持ちの普通の男性ですが、大阪に単身赴任で来ている時に出会いました。向こうも私を必要としてくれて、単身赴任が終わった今でも定期的に会っていて、数年来の付き合いがあります。結婚という従来の常識にとらわれないブログの読者の方が憧れる関係のようですね。毎週私に会いたいと思ってくれる男がいるのは、とても幸せなことです。ちなみに以前結婚していた妻とは円満離婚しています。浮気相手が男性ということで、彼女からすれば普通に浮気されたのとは違う感覚だったようで、ちゃんと理解してくれました(笑)」