「メディアの責任」を問う流れが一気に加速
被害者たちはいずれも「週刊文春」「文藝春秋」が初出だったが、テレビでは初登場だった。桑子真帆キャスターは、番組冒頭でこれまで伝えてこなかった自分たちの責任について触れた。
(NHK「クローズアップ現代」5月17日・桑子真帆キャスター)
「3月、イギリスBBCが番組を発信した後、被害を訴える声が相次いでいます。なぜ、この問題を報じてこなかったのか。私たちの取材でもこうした声を複数いただきました。海外メディアによる報道がきっかけで波紋が広がっていること。私たちは重く受けとめています」
先行していたTBS「23」にNHKを代表する調査報道番組「クロ現」も加わって、「メディアの責任」を問う流れが一気に加速した。
5月19日(金)には、モーターレースのPRで大分県を訪問したマッチこと近藤真彦さんが、かつて所属していたジャニーズ事務所に苦言を呈したというニュースが駆け巡った。
東山紀之が「個人的な考え」をコメント
5月21日(日)、テレビ朝日の早朝の報道番組「サンデーLIVE!!」でMCを務める東山紀之さんが、ジャニーズ所属タレントの最年長者として「個人的な考え」を以下のように語った。
(東山紀之キャスター)
「未成年に与えた心の傷、人生の影響は計り知れません。今回、事務所から再発防止策が出されましたが、我々もどのような未来を迎えるべきなのか。現在、在籍しているタレントはどうすべきなのか。告白されたみなさんにどう対処するべきなのか。そもそもジャニーズという名前を存続させるべきなのかを含め、外部の方とともにすべてを新しくし、透明性をもって、この問題に取り組んでいかなければならないと思っています」
東山さんのコメントは、同じ日に他局で放送されたTBS「サンデーモーニング」「サンデージャポン」、フジテレビ「Mr.サンデー」、日テレ「真相報道バンキシャ!」(以下、「バンキシャ」)でも引用して報道された。
「バンキシャ」では、元ジャニーズJr.の二本樹顕理さんが告白した。彼が以前に登場した17日のNHK「クロ現」とかなり重なり合う内容で、トラウマが続いたことも語った。「バンキシャ」では、「23」にすでに登場していた元ジャニーズJr.の橋田康さんにも改めて単独取材している。