1ページ目から読む
2/4ページ目

伸び盛りの男子チームに注目

――来季のことを聞かせてください。まず“ロコ・ファミリー”に初の男子チーム、ロコ・ドラーゴが加わりました。

本橋 一緒に一喜一憂できる仲間が増えて単純にワクワクしてます。

――日本選手権初出場で準優勝を果たしたのが2021年。特に今季はジュニアの世界選手権に届かずに、不完全燃焼のシーズンになってしまいました。

ADVERTISEMENT

本橋 12月でシーズンが終わってしまった悔しさはきっとあると思います。でも彼らは若いうちから緊張感のある環境で試合をしてきた経験がありますので、しっかり課題として分析できている気がします。20歳で自分たちの個性を把握しているのはすごいことですよね。また来季、いいスタートを切ってほしいです。その後押しというよりも、仲間として応援する形ですが、伸び盛りの彼らのさらなる成長がソラーレにもステラにも刺激になってくれることを期待しています。カーリング選手としても人としても面白い子たちですので、ぜひ注目してあげてください。

左から本橋、ロコ・ドラーゴの中原亜星、前田拓紀、上川憂竜(かみかわうりゅう)、前田拓海、小野寺亮二コーチ ©Loco Solare

ツアーの発足とテレビ並のクオリティの配信

――23/24シーズンのカーリングも北海道ツアーから開幕します。昨季、本橋さんは広報室委員として北海道ツアーを立ち上げています。改めてその意図を聞かせてください。

本橋 コロナ禍で試合機会がなかったこともありますが、これまで札幌のどうぎんクラシックや常呂のアドヴィックスカップは、基本的にはそれぞれ独立した大会として開催されていました。そこに稚内や北見に新しい施設ができて、大会が増えそうだということで「4大会を繋げてツアーとして考えたら広がりがあるんじゃない?」というアイデアがベースです。

北海道カーリングツアーTwitter公式アカウントより

――「広がり」というのは具体的には?

本橋 これもコロナがらみになってしまうんですが、昨年まではなかなか観客を入れての大会運営が難しい状況だったので、配信に力を入れようという大きな柱はありました。あとはWCT(World Curling Federation/世界カーリング連盟)と連携してランキングに反映されるポイントを得る大会にすれば、国内でも世界に繋がる強化の機会になる。それは意識していました。

――本橋さん自ら、企画運営を担う北海道カーリング協会の広報室委員として、スポンサー獲得に奔走したとうかがいました。それにNTT東日本-北海道、ホクレン農業協同組合連合会が応えた形となりました。