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ギャンブルは自分以外の誰かを悲惨にする。依存症の解決策は2つだけ
ギャンブル依存症も借金と同じで、ダメになって堕ちていくときは大変じゃないんですよ。だけど、そこから元いたところに這い戻ろうとするのが本当に大変なの。僕は事務所に所属していて仕事があったからどうにか戻れたけど、戻ろうとしてももう無理な人がほとんどだから。
舞台やテレビドラマにも出演していてある程度のお金は入ってきたけど、借金を返さなきゃならないので楽にはならなかったですね。養育費や家賃も払っていたので手元にはほとんど残らなかったけれど、そのほんの少しだけ残った金をギャンブルに使っていた(笑)。だから僕はずっと依存症のままなんだろうな。
はっきり言っちゃえば依存症は完治がないから、それとうまくつきあえるように収入や仕事量とのバランスをとっていかないと、自分以外の誰かを悲惨な目にあわせてしまうからヤバイんですよ。
「今日はやらなかった」という毎日を積み重ねていく
以前「ギャンブル依存症の旦那がいて~」なんていう相談の手紙をもらったこともあって。返信用の封筒も入っていたけど、僕は「治りません」なんて事実を返すことはできなかったな。依存症は完治がないから「今日はやらなかった」という毎日を積み重ねていくしかない。仕事が忙しすぎる場合は時間がないからギャンブルから遠ざかり、やらなくて済むようになるんです。
だからどうしても治したいというのならば、一生懸命仕事に打ち込むような状況に自分を追い込むのも一つの方法。あるいは、もしそれがパチンコ依存症なのであれば、パチンコ屋がない離島で暮らす。解決策はこの二つしかないと思うのです。