女優の名取裕子(65)が5月末、28年所属した事務所を退社し、「ホリプロ・ブッキング・エージェンシー」とマネジメント契約を結んだ。関係者への挨拶状には「新たな出会いを求めて、より一層の精進に励む所存です」と綴っている。
義母との関係に苦しんだ10代
名取は神奈川県出身。14歳の時に母親をガンで亡くし、1年後に迎えた義母との関係に苦しんだという。
「義母に『母の着物と写真を捨てろ』と命じられ、弁当も新聞紙に包んだご飯にコロッケ1個だったと明かしている」(芸能デスク)
進学した青学大ではコピーライター志望で広告研究会に入るも、1年の時にカネボウ主催の「サラダガール・コンテスト」に上級生の指示で出場して準優勝。翌年、TBSドラマ「おゆき」の主演に抜擢される。
「知的な清純派として『3年B組金八先生』の美術教師役などで大人気に」(同前)
NHK初の“激しいカラミ”
ところが82年、24歳の時に洋酒のポスターで突然ヌードを披露。さらにNHKの演出家・和田勉が松本清張原作ドラマ「けものみち」の主演に起用したことが大きな転機となる。
「政財界の黒幕に身体を捧げてのし上がる女性を演じ、激しいカラミはNHK初の本格的ベッドシーンとして伝説になった」(芸能記者)
以降はNHK大河ドラマや松本清張の社会派ドラマなどで幅広く活躍。そして87年、代表作となる映画「吉原炎上」に出会う。