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「僕が運営しているファンクラブは平均200人くらい。月の売上は単純計算で3000円×200人なので60万円。僕に実績があるのでファンは集まりやすい。経験のない女の子がひとりで運営するならば、月10万円いけばちゃんとできているって感じです。商売まではいかないけど、一人でオナニーしただけの動画で毎月10~20万円を稼げる世界です」

©AFLO

SNSから無料のポルノハブに誘導

 ポルノハバーは、ポルノハブから違法動画が一斉削除された2020年12月から急増している。ポルノハバーのケースとしては、(1)村上太郎のようなウェブマーケティングを知り尽くしたプロデューサーが裏につく、(2)カップルで運営、(3)女性がひとりで運営、(4)映像作品で勝負したがる旧態依然としたプロデューサーがついてまったく稼げない、以上4パターンがあるという。

 村上は女性によってキャラを変えて、映像の内容はマッサージ色を強くしている。ツイッターにセラピストアカウントを作って、動画投稿のたびに発信、まずSNSから無料のポルノハブに誘導する。ポルノハブで短縮版の動画を観てもらって、最終的にファンクラブに入会してもらうというビジネスモデルである。

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媒体の規約で許されるギリギリのエロを投稿

「ポルノハバーはポルノハブに面白い動画を投稿して広告料で収益を出すっていうより、集客動線を最重要視します。集客動線としてポルノハブとユーチューブ、ティックトック(TikTok)、ツイッターを使う。プロデューサーによってはポルノハブは使わないで、ティックトック、ツイッターだけっていう人もいる。ポルノハブには短い動画や画質を落としたものを出して、そこからリンクしてファンクラブに誘導する。ツイッターではちょっとエロっぽい発言と、セクシーな写真を載せて男性のフォロワーを増やしていく。ティックトックはエロNGなので、女性がコスプレしてダンスするとか、そういう動画を投稿します」

 集客のためのSNS投稿の内容は、媒体によって違ってくる。その媒体の規約で許されるギリギリまでのエロを投稿すると、自然と男性が集まる。SNSで存在を認知させて、ポルノハブの短い動画で魅力を伝える。ファンクラブ入会者から月額料金を徴収して、そのお金が売上の大部分となる。売上をプロデューサーと女性とで折半、その売上に経費はほぼかかっていない。