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IT系ベンチャー経営者→Pornhubプロデューサーで年収数千万円…荒稼ぎする34歳の男性が明かした“同人アダルト産業”の内情

『同人AV女優 貧困女子とアダルト格差』より #1

2023/06/20

genre : ライフ, 社会

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一度の撮影で多いときは3人を相手に

「結局、ソープランドは3ヵ月で辞めちゃった。高級店に採用されたけど、想像よりも稼げなかったし、性病になったりしてサービス業はリスクがあるなって。1本総額7万円のうち、手取りが4万円。コロナだったこともあって出勤して相手をするのは1、2名程度。閉店まで満員で予約満了みたいなことにはならなかった。稼いだのは月80万円くらい。どうせならば200万円くらい稼ぎたかった。」

 村上氏のスタジオで撮影したのは、2021年12月。スタッフを相手にしていつもやっているメンズエステの施術サービス、そして男優を呼んで本番を撮った。施術も本番も、ベッドを3台の固定カメラで囲んで複数の角度から撮影した。

「配信を始めたのは2022年1月から、ポルノハブに3日おきに新しい映像をあげました。撮影は月1で施術も絡みもカメラを何台も置いて、一度の撮影でいろんなアングルから撮る。アングル別で細かく出したら、月1の撮影でも足りる。ファンを相手にすることもあって、ファンだと施術で抜くところまでやります。本番は男優さんを呼ぶ。一度の撮影で多いときは3人を相手にするけど、私のやることはそれだけ」

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本番動画を出して付加価値がついた

 ポルノハブの再生数、ツイッターのフォロワー、ファンクラブの会員はだんだんと増えていく。初月の売上5万円、それから倍々で増えた。開始から半年で月収は50万円を超え、いまは月80~100万円で推移している。

「ポルノハブで発信することで多くの男性に認知されて、メンズエステも店に所属しないでフリーでファンの方を相手にサービスしています。ファンの方をこのスタジオに呼んで、一対一でサービス提供します。いまメンズエステが流行っているのと、本番まで晒したことで逆に人気が出たように感じる。メンエスの女の子は基本的にヤレないじゃないですか。でも本番動画を出したので、結果的に人と違うみたいな感じになった」

 ポルノハブで発信してファンを増やしたことで、広告やサブスク収入だけでなく、ファン相手のメンズエステサービスも始めている。働こうと思った日に予約はすぐに埋まるだけでなく、店にお金をとられないのでひとり当たりの単価が2倍になった。

「いまファンの方には、楽しそうにプレイしているって言われる。楽しそうなのが伝わってくるからファンになった、って言われます。あまり自分をつくることができない性格なので、ファンの方に直接施術をするときは、なるべく素に近い状態でやる。思っていたより、近い存在だって思ってもらえています。

 風俗もキャバクラも、色恋がメインになる。でもファンの人はマッサージにお金を払ってくれるから、色恋とかないし、精神的な負担はあまりない。本当にいい仕事を見つけたと思いました」

 ポルノハバーになって撮影は月1、ファン相手のセラピストとしての施術では単価が2倍になった。風俗店での待機時間、初回男性客との人間関係構築、風俗店へのマージンなど、無駄な時間や労力はすべてなくなっていいこと尽くめだという。

IT系ベンチャー経営者→Pornhubプロデューサーで年収数千万円…荒稼ぎする34歳の男性が明かした“同人アダルト産業”の内情

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