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「舞浜駅のディズニーの裏側、意外といろいろなものがある」

 川沿いをずっと歩いて行くと、京葉線との交差地点には大三角公園。川向こうには見明川住宅という団地群が広がっている。つまり、簡単に言えば舞浜駅の北口、“ディズニーじゃない方”は、高速道路の周りにまとわりつくようにして広大な住宅地があるというわけだ。ディズニーランドのすぐ近くの住宅地、それもほとんど戸建てのニュータウンで、京葉線に乗れば東京駅まで15分。なかなかの好立地といっていい。きっと、ずいぶんお高いのではないでしょうか……。

 

 などと下世話なことを考えながら、見明川沿いを歩いて京葉線のガードを潜る。すると、少し幅の広い道に出て、急にまた景色が一変する。

 

 その道を通るのは大型トラックばかりで、見明川の河口方面には大きな工場の船着き場がずらりと並ぶ。川沿いの閑静な住宅地から、京葉線を潜れば武骨という言葉がふさわしい工場・倉庫の町。このエリアは、「鉄鋼通り」という。文字通り、鉄鋼関係の物流拠点になっているようだ。船着き場も、船で直接鉄鋼材を運ぶために設けられているのだろう。舞浜駅のディズニーの裏側、意外といろいろなものがある。

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 鉄鋼通り沿いの道を、こんどはディズニー方面に向かって歩く。京葉線の線路との間にはこれまた大きな駐車場。クルマでディズニーに、という発想を持ったことはなかったが、言われてみれば小さな子ども連れのファミリーなどにとっては電車を乗り継いで東京駅の長い通路を歩くよりは、クルマで乗り付けてしまう方がラクなのだろう。

 駐車場の反対側にはまだまだ鉄鋼通りが続く。大きなトラックがひっきりなしに通って、まるですっかり臨海工業地帯の様相だ。

 

 ただ、ちょっと違うのは、この道の遠く向こうにはディズニーシーのプロメテウス火山が小さく見えること。鉄鋼通りは「運動公園前」の名がついた交差点までで終わり、あとはもうレジャーゾーンだ。

 
 

 運動公園の名の通り、野球場や陸上競技場があるような浦安市の運動公園である。公園の入口には巨大なオブジェがあるのだが、これは岡本太郎がデザインしたものだという。そして、その奥にはディズニーシー。ディズニーの敷地に沿ってはディズニーリゾートラインのモノレールが走っている。