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「母は輸血を拒否したまま亡くなった」「葬儀にも呼ばれず」…元C-C-B関口誠人(64)が語る「宗教2世」としての“後悔”

元C-C-B 関口誠人さんインタビュー#2

2023/06/24

「Romanticが止まらない」などのヒット曲で人気を博したC-C-Bの元メンバー、関口誠人(64)。

 2022年7月に安倍晋三元首相銃撃事件を契機に、親が特定の宗教の信者である「宗教2世」の存在や、彼らが直面する問題に世間の目が向けられるようになった。そんな中、今年の春、Twitterにて、母親が“エホバの証人”の信者で、自身が2世信者だったことを明かした。

 そんな彼に、教団と母から高校進学を許されなかった青春時代、ある事件をきっかけに教団から言い渡された追放処分、がんを患いながらも信仰上の理由で輸血が必要な治療を拒む母に対する思いなどについて、話を聞いた。(前後編の後編/前編を読む)

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関口誠人さん

◆ ◆ ◆

教会に通う一方で、ヤンキーとつるむ「二重生活」に

ーー中学1年生で洗礼を受けたわけですが、中学では信教のことが話題に上ったりは? 小学校のときは、まわりの子たちは知っていても黙ってくれていたとのことですが。

関口誠人(以下、関口) 中学に入ってからも、訪問布教や、母親との駅前での布教活動は続けていて。それもあってか、イジメもちょっとあったんですよ。「関口って、なんか変じゃない?」みたいな噂になって、そこへヤンキーたちも乗っかって「なんなの、おまえ?」って堂々と言ってくるようになって。

 どうすればいいんだろうって考えて、ヤンキーたちと仲良くなってしまおうと。そう決めて彼らと一緒につるむようになったら、直接的なイジメはなくなったんです。

 教会では信者の人たちから「兄弟」と呼ばれて訪問布教をする一方で、学校ではヤンキーの子たちとつるんでいる。「二重生活」状態になってましたね。

ーーお母さんは、そういった友達の存在を許してくれましたか?

関口 もちろん母には言わなかったです。でも、あるとき母親と駅前に立って布教活動をしていたら、ヤンキーの友達に会っちゃったんですよ。

「おうおう、関口。おまえ、なにやってんだ?」「これ、おまえの母ちゃん?」とか話し掛けられて。彼が去ったあとに、母親から「なんなの? あの子は」って聞かれて、「学校の友達だけど」と教えたら「あんな子を友達なんて言うんじゃありません!」と。「冗談じゃない」と思いましたけどね。

ーーその後も、ヤンキーたちと付き合うのをやめなかった。

関口 やめないです。そのままヤンキーたちに影響されて、タバコも吸うようにもなりました。

 最初のうちは、放課後にみんなでリーダー格の子の家に集まって吸ってたんですけど、家に持ち帰るようになっちゃって。中2のとき、部屋で夜中にこっそり吸ってたのがバレて、大問題になったんです。

 すでに洗礼を受けて信者として認められた後だったので、信者の資格を剥奪されるかもしれないという、「試験期間」というものになって。そうなると、長老と呼ばれる、地域の信者たちを監督するような人がいるんですけど、その人との面談が何度もあるんです。