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《超激レアさん》東大「レゴ部」を創設し、総長賞も受賞…日本でただ1人の“レゴ認定プロビルダー”になれた男のスゴい人生

《超激レアさん》東大「レゴ部」を創設し、総長賞も受賞…日本でただ1人の“レゴ認定プロビルダー”になれた男のスゴい人生

プロビルダー・三井淳平インタビュー #1

2023/07/02
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三井 つまずいた経験は少ないかもしれません。ただ、私は『TVチャンピオン』に高校3年のときに1回、大学のときに2回と合計3回挑戦したのに、優勝できませんでした。そこはつまずきでしょうし、自分でも未熟だったと思います。でも、大舞台で自分の作品を見せることは、のちの人生で大きな糧になりました。

東大初のレゴ部を設立

――東大入学後は、レゴ部を創設されます。

三井 「レゴブロックで安田講堂を作りたい」と呼びかけている東大生がmixiにいたので、入学が決まってから声をかけたんです。仲間にも恵まれて、最初は5人の部員でスタートしました。

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レゴ部のメンバーと作った安田講堂(写真:本人提供)

――当時はどんな活動を?

三井 ここでも制作したレゴの写真や制作過程をインターネットや動画サイトで公開したりしていましたね。僕が学生の頃にリリースされたニコニコ動画では、巨大なレゴ作品の制作過程を紹介して、デイリーランキングの1位を2回取ったこともあります。その動画は今もニコニコ動画に残っていますよ。 

――お話を聞いていると、まさにネットの発展と併走してきたのが、三井さんのレゴ人生だと思います。

第2希望の研究室で出会った「運命の相手」

――大学院1年時には、レゴ関連の活動が認められて、東京大学総長賞を受賞されました。

三井 実はこの賞をもらうまでには紆余曲折があったんです。当時の私は院に進む予定だったんですが、レゴ関連の活動に熱中しすぎたがために成績が足りず、第2希望の研究室に行くことになりました。その教授は厳しくて有名だったんですが、なんとレゴ好きだったんです。

――おお!

三井 作品を見せたら、「これはスゴい」と。その後、総長賞につながる推薦状を書いてくれたという経緯です。第2希望だったからこその縁でした。

――そして2011年には、ついに日本初の「レゴ認定プロビルダー」として認められます。当時24歳で、世界最年少での就任でした。これはどんな経緯で?

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