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佐藤 一部では、僕のファンより妻のファンのほうが多いって言われています(笑)。

 息子に関しては、小学校にあがったら子どものことはTwitterに書かない、と妻と約束していたので、最近は載せないように注意しています。それに年齢を重ねたことで、以前のように爆発的に面白いことは言わなくなってきましたね。昔は「昭和1年に恐竜いた?」とか言ってましたから。

――子どもの成長は嬉しくもあり、寂しくもありますよね。

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佐藤 今のところ、寂しさ3割、成長の喜び7割、って感じです。最近は、「ついに息子に精神年齢を越されてしまったのでは?」と思ったこともあります。

 

「息子に精神年齢を越されたのでは?」と感じた出来事

――具体的にお聞きしてもいいですか。

佐藤 僕は各所で「自分の精神年齢は8歳だ」と言っているんですけど、息子の前では父親の威厳を見せたいから、バカなことをするのはなるべく控えているんです。だから、息子がいない間に妻を「オカータヌー(お母さん)」って呼んだり、「ウェーイ」って叫んだりして、妻だけに甘えていたつもりでした。

 でも彼女が「ごめんちょっと静かにして」ってクールに言うもんだから、「息子が学校に行っている間くらい、自分を解き放ってもいいじゃないか!」と主張したんですよ。そしたら「あなたは気づいていないかもしれないけど、息子の前でもそれやってるよ」と言われて、愕然としましたね。

 ちなみに、息子は妻に似てクールなので、「オカータヌー」とか「ウェーイ」とかはやらない。そういう意味で、もう精神年齢は抜かれています。

――ちなみに、お子さんは佐藤さんの仕事をどう思っているのでしょう。

佐藤 怖くて聞いたことがないですね。あと、僕の出演作品はエッジが効いているというか……子ども向けじゃないものもあるので、演技をしている姿をあまり見せていなかったんですよ。

 一緒に見るとしても、吹き替え声優として参加した『ライオン・キング』や『インサイド・ヘッド』といった海外アニメが多かったから、僕のことを「声優さん」だと思っていた時期が長かったかもしれない。

 

――息子さんに出演作品を見せるかどうかは、夫婦で話し合って決めているのですか?

佐藤 そうですね。下ネタが出てくるものは良くないんじゃないかとか、父親が泣いている姿は見せない方がいいんじゃないかとかを相談したりします。

 たとえば、『今日から俺は!!』(日本テレビ系)がすごい流行ったとき、僕は見せてもいいんじゃないかと思ったけど、妻は「暴力シーンがあるからまだ早いんじゃないか」と言っていて。そのときは「さすがにそれは保護しすぎじゃない?」って話し合いました。