日経新聞の社員ながら30万以上のフォロワーを抱えるエース記者だった後藤達也氏。会社の仕事にもやりがいを感じるなか、なぜ42歳での退職を決意したのか……?

 100万人超え登録YouTubeチャンネル「日経テレ東大学」(※2023年5月末で動画視聴終了)の人気トーク番組を書籍化した『なんで会社辞めたんですか?』(編著:高橋弘樹、日経テレ東大学/発行:東京ニュース通信社/発売:講談社)より一部抜粋してお届けする。(全2回の1回目/後編を読む)

日経新聞で18年働き続けたエース記者の後藤達也氏。彼が42歳で独立を決意したワケとは?(画像:「日経テレ東大学」より)

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日経新聞のエース記者が会社を辞めた理由

高橋弘樹(以下、高橋) 後藤さん、退職おめでとうございます。お勤めになられたのは17、18年くらいですか、長年お疲れ様でした!

後藤達也(以下、後藤) ありがとうございます。2004年に入社して、2022年3月末でちょうど丸18年やってきた感じですね。

高橋 18年いた会社をスパッと辞められたわけですね。後藤さんは日本経済新聞のエース記者だった方で、ニューヨーク支局で市況や株価の解説をされていました。そして、Twitterのフォロワー数がなんと30万人を超えていたという!

後藤 日経にいたときに37万人ぐらいでしたが、いったん、それは会社のものということでやめることにして、代わりに新しく個人用のアカウントを作りました。それが今、22万人くらいですね(2023年7月4日現在、58万6000人)。

高橋 一社員で37万人のフォロワーを持っていて、外からはエース記者と思われている方が辞めるってなったら、会社としては痛手だったんじゃないですか。

後藤 どうなんでしょうね。うまく会社の役に立っていたかはよく分かりませんよ。

高橋 後藤さんに今日来ていただいた理由はというと、一念発起して会社を辞めた先輩から、メリットやデメリット、何が決断を後押ししたのか、あるいは、現実は辛いとか、いろいろ聞き出していきたいと考えています。