先日プチ鹿島さんの記事が面白かったのでデジタル庁に「お前らこんなこと書かれてますよ」って投げ込んだんですよ。

 割と偉い人に。

河野太郎デジタル相は「ヒューマンエラー」を強調するけれど…マイナカード問題「本当の失策」とは?
https://bunshun.jp/articles/-/63901

 そしたら、速攻でブチ切れのメールが飛んできて「何から何まで間違ってる! お気持ちで制度批判をするようなことがあってはならない」的なテンションで私まで怒られて、ノーノー私がやったことじゃありません。

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火消しのつもりで行った討論でより一層炎上

 あまりにも国民からの反発が多いことに危機感を覚えたのか、先般、岸田文雄さんがマイナンバーの関係閣僚を体育館裏に呼び出して根性焼きをする雰囲気の会食をしていることがニュースになってました。

岸田文雄首相、マイナンバー関係の3閣僚と会食 - 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA30CJC0Q3A630C2000000/

 さらには、火消しのつもりだったのか某局日曜討論でデジタル相の河野太郎さんと語る会を開催したものの、これがまた不評でありまして。というか、タイミング的にも内容的にもこんなことをしたらより一層炎上するやんけってのが分からんのですかね……。声をかける専門家も、みんなまともな筋は断るに決まってるじゃないですか、絶対御用学者だとかクソ野郎だなどと罵声が飛び交うことになるのは当然だから。

 見るに見かねて火中の栗を拾ったはずの武蔵大学や国際大学GLOCOMで活躍する庄司昌彦先生に火が燃え移り炎上していたのを見ると、庄司先生なにひとつ間違ったこと言ってないのにな……と思います。

「もう起きない」なんて絶対言っちゃダメ

 そもそも、行政を効率化させる目的で国民にひとり1個ナンバーを振る「マイナンバー」制度と、今回保険証と一体化させるなどなりすましや不正利用抑止も目的として普及させようとしている「マイナンバーカード」はまったくの別物なんですよ。

 今回、富士通がやらかして紛らわしい入力画面のお陰で誤入力が続発したのは「マイナンバーカード」です。こういうのは粛々と使いやすく改修していけばいずれなくなるトラブルだ、という説明を初期からすんなりしていれば、そんなにおおごとにはならなかったと思うんです。