ところが、河野太郎さんが出てきて「このような問題は二度とおきない」と大見得を切った直後に身障者手帳とマイナンバーの紐づけミスが報じられたら、私も立場上、爆笑はできないけど半笑いで「大変なことになりましたなハハハ」ぐらいは言いたくもなります。ミスなんて誰にでもどこにでも起きることなんだから「もう起きない」なんて絶対言っちゃダメでしょ。
「マイナンバー制度」と「マイナンバーカード」はそもそも別物
いろんな批判報道の煽りを受けて、高齢者を中心にどの調査でも7割強の国民は「マイナンバーカードの推進に反対か、どちらかといえば反対」という反応をしています。そりゃそうですよね、これだけ批判的に報道されたら。しかも、国会では閉会中審査もやってますし、私も立憲民主党の米山隆一さんが23年6月12日の衆議院決算行政監視委員会で問題を指摘し、制度面はともかく運用面で不安があるからシステム的に問題なく稼働させられるようになるまでいったんマイナンバーカードの利用促進を中止するべきと論じたのは、野党として最大限の良心だったろうと思います。ありがとう米山隆一。
ただですな、先にも述べました通り、マイナンバー制度と、マイナンバーカードはそもそも別物です。朝日新聞が突然、マイナンバーカードの返納が「急増」とかガセネタを流し始めます。これ、300万人が住んでる都市などで6月に30件程度のマイナンバーカードの返納があったって話で、急増って嘘書いてんじゃねえよ。明らかに数字を盛り過ぎで、どんだけ煽りたくて書いてんだって思います。
マイナカード返納、6月に各地で急増「所持は不安」「信用できない」- 朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASR6Y63R7R6YUTIL01M.html
マイナンバーカードを返納しても本人が不便で困るだけ
にわかに岸田政権の恥部になってしまったマイナンバーカード、来年24年秋からは健康保険証が一体化して紙の保険証が原則廃止になるという方針がすでに打ち出されています。年間3,000億円近くが不正利用されているとされる「紙の健康保険証」が廃止になり、より確かな本人確認が可能になる顔写真付きやICチップの入ったマイナンバーカードに移行すれば、不正利用やなりすましなどの詐欺行為をしない一般国民からすれば福音のはずです。
本人認証をまるでしない紙の健康保険証が不正な貸し借りによって大量の不適切医療の温床になっていることを考えれば、マイナンバーカード登録時の紐づけミスとか無視していいぐらいの問題だと思うんですよ。間違って記載される側はムカつくかもしれませんが、誤入力などミスをすることそのものよりも、今後ミスが減るよう徐々に改善していけばよいのです。頼んだぞ富士通。