数々の名勝負が展開された平昌五輪。その裏で繰り広げられたキャスターの戦いでは、テレビ朝日でメインを務めた松岡修造(50)の存在感が他を圧倒した。
「04年に『報道ステーション』のスポーツキャスターに抜擢されるや熱いレポートで注目を集め、今やテレ朝のスポーツ番組には欠かせない存在。今回も開幕直前に現地入り。熱い声援を送りながらもアスリートならではの視点で的確にコメントできる。松岡の真剣な眼差しのアップは番組の“必須アイテム”。彼の熱気が視聴者にも伝わり、臨場感が増す」(放送記者)
熱さだけではなく、冷静さも忘れない。
「2月23日に行われた女子フィギュアのフリーの結果、メダルも期待されていた宮原知子が4位になった。松岡は『この五輪で本当に自分を超えた。おめでとうと言いたい』と絶妙コメント。『報ステ』では『おめでとうはスタートだ』とメッセージを書いた。メダルを獲れなかった選手に対する質問やコメントは難しく、言葉選びを間違えて炎上する人もいるが、松岡は常に選手視点の言葉が出てくるし、アドリブにも強い」(スポーツ紙デスク)
松岡の熱さに対抗した他局はどうだったか。
「TBSの五輪中継に7大会連続で起用された中居正広(45)は、いわばファン代表。『すげえー』と感嘆詞を連発することが多いものの、反応は早いし、熱は伝わってくる。対照的だったのが日テレの櫻井翔(36)。感動しても中居のように思いきり弾けられないから伝わりにくい。ニュース原稿は落ち着いて読むがスポーツに必須なアドリブ力はイマイチ。即座に反応できず言葉に詰まる場面もあった。東京五輪もすでに内定と言われていますが、このへんが今後の課題」(前出・放送記者)
図らずも松岡の安定感が光った平昌五輪。
「スポーツ界から芸能界に入る人の大半はタレント活動に重心を移してしまうが、松岡は一貫してスポーツにこだわり、芸能活動はその延長に過ぎない。もはやオンリーワンの存在でしょう。英語力もあるし、五輪などの国際大会では他の追随を許さない」(芸能デスク)
スケート界の羽生結弦に続き、スポーツキャスター界にも“絶対王者”誕生!?