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「家畜と父の世話をするだけ」だった女性がシリアルキラーになったワケ 「Pearl パール」を採点!

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〈あらすじ〉

 1918年、テキサスの人里離れた農場で、パール(ミア・ゴス)は厳格で敬虔な母親と、体が不自由な父親と3人で暮らしている。夫は第一次世界大戦へ出征中で、家畜と父の世話をするだけの毎日に鬱屈しながら、ミュージカル映画のスターになる日を夢見ていた。

 ある日、町の映画館で映写技師(デヴィッド・コレンスウェット)と出会ったパールは、外の世界への憧れをさらに募らせる。各地を巡業するショーのオーディションに参加しようとすると、母親に「お前は一生ここから出られない」と言われ、パールの抑圧された狂気が爆発する――。

〈解説〉

 1970年代が舞台のスラッシャー映画『X エックス』の前日譚。同作でミア・ゴスが演じた老婆のシリアルキラー、パール誕生の経緯を描く。前作に引き続きタイ・ウェストが監督・脚本を務める。102分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★★☆☆☆☆☆☆かと、おおいに迷う。若い女の殺人鬼というのは新味だが、もうひとつ悪のリアリティが感じられないのが難。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★★☆可憐な色彩設計で歪みを深める手法が効いているが、それ以上にミア・ゴスの度胸が出色。予備動作抜きで狂気に突入する。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★★表情は可愛く展開はコミカル。だが腐敗臭が漂う不気味さ。肉親に対する激しい愛憎を練りに練って膨らませたら大爆発?

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★★☆映画的遊戯の妙は満点級。古風なミュージカルにB級ホラーを混ぜたら強烈な電磁波が発生。ミア・ゴスは戦慄の怪演!

  • 洞口依子(女優)

    ★★★★★ミア・ゴスの大怪演を集中砲火で浴びる! テクニカラーな悪夢、壮大な音楽、古典へのオマージュあり、終始見惚れた!

  • もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
  • 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
  • 料金の価値は、あり。★★★☆☆
  • 暇だったら……。★★☆☆☆
  • 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
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INFORMATION

『Pearl パール』(米)
TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開中
https://happinet-phantom.com/pearl/

「家畜と父の世話をするだけ」だった女性がシリアルキラーになったワケ 「Pearl パール」を採点!

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