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「2020年6月に、旬子さんと富士子さんの家にそれぞれ泥棒が入ったが犯人が大悟くんだったという話を聞いた。富士子さんは『大悟が来ると怖い。言葉の端々を捉え、殴ったりする』と言っていた。それまで富士子さんは大悟くんのことを自慢にしていて、周りからも好青年だと聞いていたので驚いた」

「とても悲しいけれど、二度と会いたくありません」

 そして内妻は、大悟被告とメルカリとの関係について、調書に次のように語った。

「2018年ごろからメルカリで物を売るようになった。最初はいらなくなったものを売っていたが、次第に、売るためのものを仕入れて売る方向になっていった。メルカリに熱中し始めてから頻繁に実家に行くようになり、そこから、亀の甲羅の置物や絵画などをたくさん売っていた。実家で盗んだ物を売っていたこともあった。旬子さんが『私の金のネックレスがなくなっているのよ』と言っていた。一生出てきてほしくないし、二度と関わりたくない」

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 殺害に加担した母親・富士子被告も陳述で言う。

「いずれ私は刑務所を出ますが、大悟は絶対に出てきてほしくない。とても悲しいけれど、大悟には二度と会いたくありません」

©iStock.com

 自らの行いが招いた、周囲との関係悪化。弁護人は、「不遇な生育歴で精神が未熟なまま成長した」などと弁論で述べ有期刑を求めている。メルカリ依存に陥り、近親者宅での盗みを繰り返し、最終的に母親に大怪我を負わせ、親族を殺害した大悟被告に対する判決は24日に言い渡される。