吉田 それは本当にそうで、今でこそこんな感じで自由にやらせてもらっていますが、夕湖たちが母体のロコ・ソラーレを守り続けたから今があって、私なんてチームがなかったらどうなってたかわかりません。
鈴木 でも最初はこんなチームじゃなくて。全然勝てないし、いいことばかりではなくて、朝起きて「もうやめたい!」と思ったことも何十回もありました。それでもやっぱり試合は楽しかったですし、そこで負けたら悔しいし勝ちたかった。そこがカーリングを続けている根本ですね。
――勝つという意味では2014年に知那美選手、15年に藤澤五月選手が加入し、今のメンバーになって徐々に結果が出始めた。その後、オリンピックチームに成長していきます。それに関して鈴木選手はどう感じましたか?
鈴木 まずちなが入って、今まで知らなかった情報が入ってきたというか。例えば、オリンピックに関してはそれまで麻里ちゃんだけが知っている場所だったけれど、ちなの情報や意見も増え……。
吉田 ちょうだいちょうだい。もっとちょうだい。
鈴木 かぶせてくるね(笑)。
吉田 夕湖がしゃべっていると、つい横からなんか言いたくなっちゃうの。
鈴木 それこそ高いエネルギーが増えたというか、その後にさっちゃん(藤澤)が入った時もエネルギーが加わって、特にさっちゃんはスキップだったので、またいろいろな視点が増えて。それがチームとしてうまく回っていったのかなとは思っています。
北海道民のソウルフード「やき弁」をお試しください!
――その後、世界と対等に戦い、オリンピックでメダルも獲って、というチームになっていくのですが、ロコ・ソラーレに入って良かったな、カーリングしていて良かったなと思う瞬間はいつですか?
鈴木 難しいこと聞きますね。すげえたくさんあります。
吉田 うん、ひとつじゃ足りない。カーリング的にはグランドスラムに出られた時とかそこで勝った時、大きな拍手をもらった時とか本当にたくさんあります。
――では、アイスの外ではどうですか?
吉田 やき弁だね!(※8)
※8:基本的に北海道限定で発売されている、マルちゃんのカップ焼きそばシリーズ(東洋水産)の愛称。北海道民のソウルフードとして親しまれているが、その「北見焼肉味」をロコ・ソラーレが監修している。
鈴木 あれはでかい。とてもすごい。あのやき弁ですよ!?
吉田 でも、北海道民じゃないと伝わらないかも。
鈴木 あーそうかー、北海道民にとってのやき弁は、とんでもない存在なんですよ。
吉田 私が小さい頃は土曜日はカップ麺を食べてもいいルールだったから、土曜日にやき弁を食べるのが楽しみでした。
鈴木 うん、お母さんが忙しい土日に食べがち。
吉田 誰が食べても懐かしく感じられて、優しいソースのうま味がやみつきになります。みなさま、北海道にいらした時はぜひお試しください!
写真=上野勇