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ヴァネッサ 私がホストクラブの存在を知ったのは2012年に初めて日本を訪れたときのことです。個性的なルックスの男性たちに興味を持ちました。ホストクラブはフランスにはない文化なのでもっと知りたいと思ったんです。日本語を話すようになってからは、彼らの誘惑のテクニックや、どうやって大金を稼ぐことができるのか気になりました。

ヴァネッサさんが興味津々なROLANDさん ©文藝春秋

普段は招かれることのない女子会に参加しているような気分に

――実際にホストクラブに初回料金で足を運ばれた様子も本に書かれていますね。

ヴァネッサ はい。きっと並外れた会話術で女性の心を操るのだろうと期待していたのですが……(笑)。

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 ホストに興味をもつ中で、ROLANDのことを自然と耳にするようになりました。彼のYouTubeチャンネルも面白くて、日本語の勉強にもなりました。彼は本当に頭が良いし、次にどんなことをするのか楽しみです。いつか会ってみたいですね。

 読者からは他にもポジティブな感想をたくさんもらいました。「夢中で読み終えてしまった」という人や、「女友だちみんなに薦めたよ」という女性からのコメントも多いですね。『Tokyo crush』はまるで友人とコーヒーを飲みながら恋バナをするような本だと思います。しかもその友人は日本にいるんです! 普段は招かれることのない女子会に参加しているような気分になれるんだと思います。

――本書ではヴァネッサさんの恋模様や孤独、結婚を意識しはじめるアラサー女子の葛藤も描かれています。本書を通じてフランスや日本の読者に伝えたいことはなんですか?

ヴァネッサ 私のメッセージは、幸せで満たされるためには他人の力は必要ないということです。自分自身を無条件に愛し、自分自身がときめく存在になればいいのです。

――今後も日本で活動される予定ですね。夢や目標はありますか?

ヴァネッサ これからも書き続け、フランスと日本をつなぐ存在であり続けたいです。そして、いつかROLANDと会うことかな!