板谷被告自身も、《最近飲みだすと確実に12時間以上飲み続けているから正直悔やむ事しばし》と投稿するほど相当な酒好きのようで、氷の入ったシャンパンクーラーにドンペリを流し込み一気飲みする自身の異常な姿も残されていた。《酒がその人を駄目にするんじゃなく酒が駄目な自分を暴くだけの話で酔った姿こそ本来の自分の姿!願望であったり飾らないありのままの自分であると尽々思う!!》と自身の酒哲学を語る一幕もあった。
暴走族の元総長だった板谷被告の犯罪歴
“酒ヤクザ”のもう1つの顔は、暴走族の元総長の顔である。前述の社会部記者が続ける。
「板谷被告は名古屋を拠点にする暴走族『徳命会』の元総長だったようです。かなり狂暴な男で、犯罪を繰り返す半グレたちのリーダー格でした。20代の頃から強盗や窃盗で逮捕された過去があるようですが、それも1度や2度の話ではないようです。店のガラスをバールで割って窃盗をはたらいたり、恐喝をしようとしたりとまさにやりたい放題。
直近では2019年だけでも盗みの目的でマンションに侵入したことや、偽造された商品券を金券ショップで売りさばいたことなどで、3度逮捕されています。もう慣れてしまっているのか、逮捕されても懲りる様子がありません」
酒ヤクザを続けてこられたのもこうした悪いカネの流れがあってこそ、なのだろうか。板谷被告はSNSに《貨幣とは鋳造された自由である!自由即ち貨幣!!》と投稿するなど、絵に描いたような拝金主義の一面もひけらかしている。こうしたワルの経歴を歩みながら、なかには目を疑うような投稿もあった。
《名声は直ぐ蒸発し人気は事故のようなもので富は羽をつけて飛んで行く!いつ迄も残り続けるのは人格だけだろ?!》
さらに、板谷被告は“ポジティブ”な言葉も多く残していた。
《他人から常軌を逸していると思われる生き方が出来ていなければ埋もれた人生しか送れていない証!頭一つ抜けたければ常軌を逸するのみ!!オスオーッス!!》
《第三者の評価を気にするような生き方はしたくない!自分が納得する生き方をすれば良いだろ?!オスオーッス!!》
度重なる逮捕の反省もなく、ついには尊い女性の命が失われる最悪の結果を招いてしまった。
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