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ダウンタウンをブレイクに導き、「闇営業問題」にも対応…吉本興業・前会長の「控えめで、ゆるくて、どこか陰を感じさせる」意外な人となり

『居場所。』(大﨑洋 著)――ベストセラー解剖

2023/09/19
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『居場所。』(大﨑洋 著)サンマーク出版

 著者は吉本興業の前会長。マネージャー時代にダウンタウンの笑いに衝撃を受け、彼らをメインにしたバラエティ番組『4時ですよ~だ』をプロデュースし、燻っていたコンビをブレイクに導く。ふたりが関西から東京に進出したのちも、松本人志の著書『遺書』や、浜田雅功が歌う「WOW WAR TONIGHT 時には起こせよムーヴメント」などを仕掛け、さらなる躍進を牽引。その後、吉本が60年続いた上場を廃止する節目で社長を務め、会長就任直後には「闇営業問題」に対応した。

 しかし本書の内容は、そうした派手な来歴の印象を裏切るもの。〈孤独を見つめすぎない〉〈競争しようとしない〉〈みんなにわかってもらおうとしない〉といった、12項目の〈しないこと〉を挙げ、映像が思い浮かぶような表現で、人の“居場所”についての考えを静かに語りかけている。

「著者は人の居場所を作る天才です。でも照れ屋で、ご自分から功績を誇ったりはしません。凄まじい努力や我慢もしてきたはずなのに、苦労も進んで語らない。そうした控えめで、少しゆるくて、どこか陰を感じさせる人となりをそのまま本にしました」(担当編集者の黒川精一さん)

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 刊行当初はダウンタウン世代の40代以上が主な読者層だったが、20代に支持が広がりつつあるのは、そのソフトさゆえだろうか。

2023年3月発売。初版2万7000部。現在8刷8万5000部(電子含む)
居場所。

居場所。

大﨑 洋

サンマーク出版

2023年3月13日 発売

ダウンタウンをブレイクに導き、「闇営業問題」にも対応…吉本興業・前会長の「控えめで、ゆるくて、どこか陰を感じさせる」意外な人となり

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