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「帰ったほうがいいよ」と言ってほしかった

 岡田氏はジャニー氏の行為への恐れを感じながらも、その後も泊まりに行った。

「やはりそういう風にされないと仕事がもらえないのかな、デビューに近づけないのかなって。みな多分その経験するのかな? っていうのがありました」(同前)

岡田幸治氏 ©文藝春秋

 1985年2月12日放送の「第12回オールスター寒中水泳大会」(フジテレビ系)に、岡田氏は「少年隊ジュニア」として出演し、少年隊のバックで踊った。だが、その後はテレビに出演することもなく、見学することが多くなっていった。

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「年齢的にも先のことを考えなきゃいけない頃だった」という岡田氏はその後、ジャニー氏の下に行くことはなかった。

 岡田氏は、初めて性被害に遭った日に声をかけられた東山についてこう言う。

「何が行われているのかわかっているんだから、『帰ったほうがいいよ』とか(言って欲しかった)。小っちゃい声でもよかった。そういう言葉があれば、誰一人被害に遭わなかったんですよ」

東山紀之

 ジャニーズ事務所に岡田氏の被害について事実確認を求めると、

「弊社としては、故ジャニー喜多川による性加害の事実があったものと認識しております。被害に遭われた皆様には深くお詫び申し上げます」

 と回答があった。

 現在配信中の「週刊文春電子版」では、岡田氏の告発を全文掲載している。初めて“合宿所”に泊まりに行った日の出来事、当時合宿所にいた今は有名になったタレントの名前、東山とのやり取り、ジャニー氏から受けた性被害の詳しい内容、そして10代の終り頃にジャニー氏にかけられた言葉などを詳しく報じている。

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