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 使い慣れないうちは、送信完了後にiPhoneの距離を離すのを忘れていて、同じファイルを繰り返し送ってしまったりと、操作にはクセもあるのですが、複数のファイルも簡単に送れることから、今後主流になっていくのは間違いなさそうです。

 ちなみにこれに関連したところでは、iPhone同士を近づけて連絡先を交換できる「NameDrop」なる機能も新たに追加されています。名刺に相当するビジュアルを作って送信するという、作成に凝る人が出てきそうなユニークな機能です。今後iPhoneユーザ同士の名刺交換は、これで済まされるようなケースも出てくるかもしれません。

新しい「AirDrop」ではiPhone同士を近づけてのファイルの送受信が行なえます。送受信中は派手なエフェクトと効果音が再生されます
設定項目を見ると従来はなかった「デバイス同士を近づける」という項目が追加されています

実は超レア、「前日の天気」を確認できるように

 かなりマニアックですが、標準の天気アプリで「前日の天気を確認できるようになった」ことは、ちょっとした革命といえる出来事です。

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 というのも毎日の外出時、前日に比べて暑いのか寒いのかが分かれば、着るべき衣類が簡単に判断できるからです。「明日は23℃です」と言われても、それだけならば長袖なのか半袖なのか、判断がつかないこともしばしばですが、「昨日よりも4℃も寒い」と言われれば、前日着ていた衣類を思い起こしながら、それよりも厚い衣類にすべきだと判断できます。

(左)前日の天気を知るには、天気アプリを開いて「10日間天気予報」をタップします。(中)上に表示された日付のいちばん左に、前日が表示されるようになりました。画面の下には「日別の概要」として、実際にどのような天気だったのかが表示されています。(右)今日の天気予報の中にも、新たに「昨日と今日の比較」として、気温の違いが表示されるようになっています

 これまで実装されていなかったのは、おそらく今日以降の「予報」データと、すでに過ぎた日のデータを同時表示するのが難しかったためだと考えられますが、今回の天気アプリでは、10日分の予報データの手前に、ひっそりと前日の日付が表示されており、それをタップすることで前日の気温や概要が表示されます。

 筆者はかつてこの機能を備えるアプリを探し回り、とうとう発見できなかった経験があるので、この実装は嬉しい限りです。階層がやや深く、タップしていかなければ参照できない点は改良の余地がありますが、毎朝の衣類選びに参考になるのではないでしょうか。マニアックすぎてその価値が伝わりにくい機能の代表例と言えます。