iPhoneの新モデル「iPhone 15」シリーズの登場と前後して、iOSの新バージョン「iOS 17」が公開されました。こうしたiOSのメジャーアップデートでは、まったく新しい機能が登場することもよくあるほか、既存機能についても、小粒であってもピリリと辛い、こだわりの機能が追加されることもしばしばです。

 今回はこのiOS 17で新たに追加された機能のうち、ぜひ試してみたい5つの新機能をじっくりと紹介します。新登場したiPhone 15シリーズでなくとも、iPhone XS以降のモデルであればすぐに恩恵を被ることができますので、iPhone 15シリーズを買う買わないはひとまずおいて、まずは手持ちのiPhoneで、新機能を堪能してみてはいかがでしょうか。

iOS 17の新機能の中でもひときわ目を引くのが、iPhoneをスマートディスプレイのように使える「スタンバイ」機能。これらを含め5つの新機能を紹介します 

なぜこの機能が最初から標準で用意されていなかったの?

 iOS 17の新機能のうち、真っ先に試すべきなのが、充電中のiPhoneの画面に、時刻やカレンダー、写真などを表示できる「スタンバイ」機能です。iOS 17を紹介する記事では、その多くがこの機能をトップで紹介しているので、すでにご存じの方も多いでしょう。

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 この機能の利点は、充電状態にあるiPhoneを最大限に活用できることです。これまでであれば、充電中のiPhoneと言えば画面は暗いままで、常時表示ディスプレイ対応機種であっても時計を表示するのが精一杯でした。しかしこの機能を使えば、時刻やカレンダー、天気、株価、スケジュール、写真などさまざまな情報を表示できるなど、充電中にもかかわらず有益な使い方が可能になります。

 この「スタンバイ」機能は、iPhoneを「充電中」かつ「画面を横向きにした状態」のみオンになります。充電スタンドに乗せた状態ではさながら卓上時計のようで、iPhoneではなく専用デバイスであるかのように錯覚するほどです。実際に使い始めてみると、なぜこの機能が最初から標準で用意されていなかったの? と不思議に思うほどです。