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 竜ちゃんは、プライベートでは実はおとなしいタイプ。お酒の席でも騒いだりせず、静かに飲んでいました。そして、志村さんも同じタイプだったから、意気投合したのかもしれません。一時期は、文字通り毎日2人で飲んでいましたね。

――2人で飲みながら、どんなお話をしていたか聞いたことはありますか?

上島 竜ちゃんと志村さんは一緒にお仕事をする機会も多かったから、「仕事終わりに飲みに行ったときはほぼ反省会をしている」、と聞いたことがあります。2人ともお笑いに対してすごく真面目で、そういう点でも気があったのかもしれません。

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 また、志村さんと飲みに行ったときは、「後輩に払わせるわけにはいかない」といつも奢ってもらっていました。志村さんが竜ちゃんにしてくれたように、竜ちゃんは竜ちゃんの後輩に奢る。そして、後輩たちはまたその後輩におごってあげたら良い。竜ちゃんが後輩たちと飲むときにすべて支払うのは、そんな思いもあったようです。

コロナ禍でお見舞いやお葬式にも参列できず…

――それほど慕っていた志村さんの死は、竜兵さんにとってかなりショッキングな出来事でしたよね……。

上島 志村さんが入院されたのはニュースでも見ていましたし、マネージャーさんから様子も伺っていました。でも、まさか亡くなるとは思っていなかったから、ショックは大きかった。竜ちゃんは「志村さんは、昔から流行りものが大好きで、常に時代の最先端を行っている人だった。でも、こんなときまで流行に乗らなくていいのに」と言って悔しがっていました。

©山元茂樹/文藝春秋

 コロナ禍でお見舞いはもちろん、お葬式にも参列できなかったし、お別れ会もできなかった。そんな背景もあって、志村さんの死はすぐには受け入れられなかったですね。亡くなったあとしばらくは、食卓にあがる料理を見ては「これは志村さんが好きだったな」「こっちは苦手だって言っていたな」、なんて言っていました。