もちろん、コロナでのバッシングも影響していますよ。コマーシャルの契約は打ち切られたし、レギュラーをやっていたゴルフ番組も終わりましたから。局に呼び出されて、プロデューサーの表情を見た瞬間に「あ、クビになったんだな」って。和気あいあいとやっていた番組だったんで、やっぱり辛かったですけどね。もちろん、「この先、どうしよう」とは思いましたし。
今年の5月にオープンした焼き肉屋が大繁盛
ーー入院しましたが、症状はかなり重かったのでしょうか。
石田 10日に沖縄に行って、14日に帰ったら、38.8度の熱が出たんです。僕は様子を見ようとしてたんですけど、理子が「それはマズい」と保健所や病院に電話を掛けまくってくれたけど繋がらないんですよ。ある大学病院で検査してもらえたんですけど、肺炎の疑いがあると診断されて即入院したんです。
頭痛と熱で苦しかったですし、夜中に血圧が170くらいまで上がってしまって。病院の方々のおかげで入院してから2日ほどで症状は落ち着きましたけど、あの頃は3回の陰性を確認できないと退院ができなかったんですよね。1回目の検査で陰性だったので、2回目も大丈夫かなと思ったら陽性が出て、最終的に1ヶ月の入院になったんです。
ーー収入の話にも繋がると思いますが、今年の5月に炭火焼肉ジュンチャンを船橋にオープンしましたね。予約できないほど繁盛しているとのことで。
石田 ありがたいですよ。
子供たちがのびのびと育つことができる環境は維持したい
ーー毎日、お店に出ていると聞きました。
石田 出てます。23時くらいに店を出て、終電で1時頃には家に帰っています。接客させてもらってますけど、どんなふうにすればいいのか頭で考えてもわからないんでね。「この内臓系は、よく焼いてくださいね」なんて話しながら、焼くのを手伝ったりしてます。
話してるだけなんですけど、「石田純一いるかもよ。ちょっと覗いてみよう」「あ、本当にいた」なんて感じでお店に来ていただいてますね。
ーー69歳とは思えないほど、アクティブですよね。
石田 やらなくちゃいけない立場なので。いま、長男が10歳、長女が7歳、次女が5歳なんですよ。「パパの収入がなくなってきちゃったから、ちっちゃい家に移ろう」じゃなくて、無理してでも子供たちがのびのびと育つことができる環境は維持しないといけないなって。
これは僕が勝手に考えてることで、子供たちはなんとも思ってないんだけどね。『水曜日のダウンタウン』じゃ、僕の家はちっちゃくなってたけど、やっぱり親としてはそういうわけにはいかないと、必死に頑張っています。
写真=志水隆/文藝春秋
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