【4位 千と千尋の神隠し(2001年公開 監督・脚本:宮﨑駿) 704点】
主人公・千尋は、家族と新居に引っ越しに向かう途中で、古びたトンネルを抜けて不思議な世界へと迷い込む。元の世界に戻るために、謎の青年・ハクに助けられながら、神々が疲れを癒す「油屋」という湯屋で働き始めるが――。
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日本映画歴代第2位の興行収入を誇る本作。2020年にリバイバル上映が行われるとさらに8.8億円が加算され、316億8000万円となった。第52回ベルリン国際映画祭では最優秀作品賞である金熊賞を受賞し、第75回アカデミー賞でもアカデミー長編アニメ映画賞を獲得している。昨年は上白石萌音と橋本環奈がWキャストで千尋を演じた舞台も話題に。来春、帝国劇場での再演と、ロンドンでの海外公演も決定している。
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「異世界に入ったような気分になってワクワクします!」(24歳・女性)
「海の中を進む列車に乗っている時の、物悲しい雰囲気がたまらなくいい」(54歳・女性)
「大人も子どもも楽しめる作品。子どもの頃に空想した世界を実現したような楽しさがあった」(60歳・男性)
「不安を抱えながらも成長していく千尋の姿には、いつも何度でも励まされます」(28歳・男性)
「名前を取り戻していくことが、自分を取り戻すことなのだなと。そのメッセージが伝わってきて感動しました」(70歳・女性)
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千尋が働くことになった“湯屋”にはさまざまな客が訪れるが、キャラクターの魅力も支持を集めた。
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「この作品は『面白い』の一言だった。おどろおどろしいんだけども、どこかユーモラスな湯屋の生物たちと人間との接点が、日常生活の中にも出てきそうで、『怖いもの見たさ』のような高揚感があります」(69歳・男性)
「カオナシが可愛い」(58歳・男性)
「千尋とハクのコンビがすごく好きです! 最後まで2人がどういう関係なのかがあやふやなままで、いろんな想像ができるのも楽しい。ジブリの中で一番好きな作品です」(29歳・女性)
「なんと言っても坊ちゃんの可愛さです」(74歳・女性)
「友人に誘われ、初めて映画館で見たジブリ作品。ハクが最高にカッコよかったです」(53歳・女性)
〈読者が選ぶ印象的なシーン〉
「カオナシが湯屋で金をばら撒いている姿が印象的でした。ばら撒くのは何のためなのか? とても気になり、考えさせられました」(74歳・男性)
「両親が豚になってしまうシーン。子どもの頃に見て、かなり怖かった」(29歳・男性)
「最初は泣き言ばかりだった千尋が湯婆婆に『ここで働かせてください!』と意見を言うシーン。ここからガラリと表情も変わったように思います」(44歳・女性)