【2位 風の谷のナウシカ(1984年公開 監督・脚本:宮﨑駿) 765点】
「火の七日間」と伝えられる大規模な戦争を経て、有毒な瘴気を放つ“腐海”と巨大な虫たちとの共存を余儀なくされた世界が舞台。辺境の村「風の谷」に住む主人公・ナウシカは、再び勃発する大国同士の戦争に巻き込まれていく――。
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原作は宮﨑駿が雑誌『アニメージュ』で連載していた同名漫画だが、映画化にあたって一時休載してのちに完結したため、物語の設定や展開は異なる。
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「スタジオジブリの“原点にして頂点”と言える作品だと思います」(32歳・男性)
「最初に観た時の衝撃と、原作の続きがいつか見られたら……という、期待感も込めて1位に選びます!」(56歳・男性)
「幼い時、『ナウシカのビデオを観る!』と何度も親にせがんでいたようですが、今ではそのことを全く覚えていません(笑)。しゃべるのもおぼつかない、小さな子どもさえも魅了する作品ということが、本当にすごいと思います」(29歳・女性)
「腐海や巨大化した虫の存在など、宮﨑監督の世界観をもっとも感じられる作品だと思っています」(42歳・女性)
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圧倒的に多かったのが、主人公・ナウシカに魅せられたという声だ。
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「映画館で観たのですが、ナウシカの凛々しさの中にあるチャーミングさに、当時『こんなアニメヒロインがいるんだ!』と衝撃を受けました。それからずっと大好きです! ナウシカのペンケースも愛用していました」(51歳・女性)
「文明が環境破壊を引き起こすというシリアスな問題をテーマに扱っている。ナウシカの一途な思いが伝わるからこそ、胸が打たれました」(52歳・男性)
「ナウシカの普段のあどけなく純粋でひたむきな姿と、非常事態に対する決断力と統率力を発揮するリーダーシップ。そのギャップを何度見ても感動します」(48歳・男性)
「儚さもありながら、強く美しい主人公のナウシカに憧れます。あと、キツネリスのテトがかわいくて癒されます」(42歳・女性)
「何回観たかわからない作品。環境問題を描きつつも、ナウシカの優しさ、逞しさも見逃せない」(64歳・男性)
〈読者が選ぶ印象的なシーン〉
「冒頭にユパが落ちている人形を触り、その人形が崩れていくさまと『この町も沈む』という言葉から引き込まれました」(44歳・女性)
「終盤の、ペジテの戦艦からメーヴェで飛び立った時のティンパニが強烈に効いた曲に毎回気持ちがやられてしまう。凛とした王女ナウシカはカッコいい」(56歳・女性)