【1位 となりのトトロ(1988年公開 監督・脚本:宮﨑駿) 1126点】
田舎に父とともに引っ越してきた姉妹のサツキとメイ。長らく使われていない空き家で、見たこともないお化けを見かけた2人は、ある日、子どもにしか会えないという不思議な生き物・トトロに出会う。
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5位にランクインした『火垂るの墓』と2本立ての同時上映で公開された。宮﨑駿の監督・脚本かつ、スタジオジブリが制作した長編アニメーション映画の中では、最も興行収入が低いが、2位『風の谷のナウシカ』を大きく引き離して「ジブリ映画ベスト」堂々の1位を獲得した。
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「子どもが大好きだったので、ビデオで何回も見ました。懐かしい田舎の風景も魅力ですね」(55歳・女性)
「子どもたちと一緒に見たあの日々が懐かしいですね。作品の中で、トトロと戯れる子どもたちの姿は、涙が出るほどにいとおしい」(76歳・女性)
「子どもの頃に初めて観てから、もうずいぶん年月が経ちましたが、きっと今でもトトロは森に隠れているんだろうなと夢見ています」(41歳・女性)
「子どもが音楽会で歌ったのは『さんぽ』。アニメも子ども一緒にDVDで観ました」(45歳・女性)
「『トトロ』なしにジブリ映画は語れない。不朽の名作です。当初はお父さん役の糸井重里の声優が『下手だなあ』とずっと思っていましたが(笑)、何回も見るうちにこれも魅力なんだなと気づきました。我が家では姪たちが何回も何回も繰り返し観ていたので、ビデオテープが擦り切れてヘロヘロになっています」(61歳・男性)
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ジブリ作品の冒頭に必ず現れ、スタジオのアイコンでもあるトトロ。今や国民的人気キャラクターだが、本アンケートでも絶大な支持を集めた。
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「トトロとネコバスがかわいいですね。ほっこりします」(53歳・女性)
「トトロは癒やしの大魔王、観ると元気がでます」(63歳・女性)
「トトロとメイちゃんがすぐに心を許しあっているところが好きです」(25歳・男性)
「トトロがかわいくて、一度観ると忘れられない。日常のいろんなところでトトロを感じてしまう、それくらい私たちの生活に浸透した作品」(43歳・女性)
〈読者が選ぶ印象的なシーン〉
「メイを探すためにサツキが電話を借りに走る村の道や生垣が、私が小さい頃のおばあちゃんちの風景に似ていました。今はもうその風景がすっかり変わってしまいましたが、この映画の中には昔懐かしいおばあちゃんちや、かわいい子どもたちがいます」(66歳・女性)