Q 岸田首相についたあだ名が「増税メガネ」ってどう思いますか?

 ネット上でついた岸田首相の「増税メガネ」という呼び名ですが、先日は予算委員会でも「気になりますか?」と質問で言及されるなど、すっかり広まっている印象です。でも、岸田政権で増税はされていないのに、なぜこのようなあだ名が浸透したのでしょうか?(20代・女性・会社員)

10月27日の衆院予算委員会で立憲民主党の長妻昭政議員から「『増税メガネ』という言葉は気になりますか」と問われた岸田首相は、「色々な呼び方はあるものだなと思っております」と答えた ©文藝春秋

A 「増税メガネ」という呼び方が本当にイヤなのでしょうね

 岸田首相は財務省の財政再建路線を支持する宏池会の出身ですから、内閣発足当初から「財務省の主張を取り入れて増税に踏み切るのだろう」と見られていました。そうしたら、防衛費を増額するためには将来的に増税が必要だと言い出したので、「やっぱり」という反応が強まっていました。

 その一方で、岸田首相は眼鏡にこだわりを持ち、外務大臣だった2015年には「第28回 日本メガネベストドレッサー賞」の政界部門で受賞しています。高級な眼鏡を何種類も持っているようです。

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©文藝春秋

 これに“注目”した人が「増税メガネ」と名付けたようです。岸田首相は、「なんと呼ばれても構わない」と強がっていますが、やはり堪えたのでしょうね。「増税どころか減税するぞ」と言い出したのです。

 景気対策やインフレ対策には一律の給付金の方が効果的だという指摘がある中でも「減税でいく」と主張しています。来年6月に実施という遅い対応になっても減税にこだわる。「増税メガネ」という呼び方が本当にイヤなのでしょうね。