1ページ目から読む
6/6ページ目
この後は、観光用に開放されている立山黒部アルペンルートで富山へ戻った。アルペンルートはケーブルカー、ロープウェイ、トロリーバス、高原バス、ケーブルカーの5つの乗り物を乗り継いで立山駅に至る。
アルペンルートは、業務用の雰囲気満載のキャニオンルートと違い、地下ではないため車窓がある。そのため、険しくも美しい立山連峰を間近に楽しむことができる。日本でここにしかないトロリーバスに乗車できるのも嬉しい。
立山駅から富山地方鉄道に乗り換え、帰路についた。1日で12回も乗り換えたのは、人生初かもしれない。
ツアー代金は…?
黒部宇奈月キャニオンルートは、旅行ツアーの商品として2024年6月30日にスタートする。1便の定員は20~30人で、1日最大4ツアーが実施される予定だ。
現在公表されているツアー代金はホテル立山に後泊するコースでおよそ13万円(その他に前泊付き等、計4コースが用意されるとのこと)。1泊2日の食事付きでガイドが案内してくれて、一人あたり一泊3~5万円するホテル立山に宿泊できる……とはいえ、決して安い金額ではない。我々のような庶民にはなかなか手が届かないが、ここでしか乗れない乗り物、ここでしかできない体験があることもまた間違いない。
受付開始は2024年1月29日から。先人の壮絶な偉業に触れ、今後の人生における価値観を左右しかねない経験ができるとするなら、一度は経験しておくのもいいだろう。
写真=鹿取茂雄