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MiA まったく。彼女が元気になってくれればいいかな、という考えでした。ただ、そうは言っても、自分を納得させるためにはもう少し材料がほしいところ。それでいろいろ考えてみたら、「ギターを弾くときに邪魔」とか、メリットがいくつか見つかったというのが本当のところです。

 乳首、本当は好きなんですよ。でも、尊敬するGACKTさんが“覚悟を決めた時にはとにかく何か大切なものを置いていこうと決めて”と言っていたんです。それでGACKTさんが白米をやめたように、僕も大好きな乳首を取ったわけです。その思いを彼女に伝えたら、「何で?」と納得してくれませんでしたが(笑)。

――では、今は胸はツルツルに?

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MiA まだ完全に除去したわけではありません。一旦、乳輪部を小さくした感じです。ただ今後ニップレスなどで、乳首もオシャレできる時代になればいいなというイメージはあるんですよね。

「整形をやめられない人」に伝えたいこと

――今後、ほかにしてみたい改造はありますか?

MiA 筋肉の厚みが増すよう体を大きくしたいんです。ライブのステージ映えのためにも、筋トレを頑張っているんですが、なかなか難しいですね。

 でも整形や人体改造は、もうほどほどにしておくつもりです。あくまで日常と非日常を“行き来”できる存在でありたい。普段は常識人でいたい自分と、ステージではエンターテイナーとして浮世離れした姿でいたい自分がいるんです。体の見えないパーツばかりをいじるのは、その整合性を取るための、自分なりの着地点なんですよ。

――MiAさんにとって「美」の基準は何ですか?

MiA TPOじゃないですかね。美は人によっても、国によっても基準が違いますから。自分のジャンルと、生きていく時代に合わせて、必要とされているものを分析し、自分をどう見せていくかにこだわるのが「美」だと思います。

「美の基準は自分の中にあればいい」 ©橋本篤/文藝春秋

――整形や人体改造を考える人に、何か言いたいことはありますか?

MiA 自分の理想は、本来自分の中にしかないものです。整形が終わらない人というのは、美の基準が「自分」ではなく「他人」にある。だから常に満足できず、結局はみんな似たような顔に行き着いてしまう。美の基準は自分にある――そんな軸を持ってくれたらいいな。

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