「乳首、本当は好きなんですよ。でも、尊敬するGACKTさんが覚悟を決めた時には…」

 今年8月にSNSで「乳首を切除した」と報告し、大反響を呼んだMiAさん(32)。GACKTやHYDE、Toshlなど人気アーティストのサポートを務める超実力派ギタリストはなぜ大好きな乳首と「お別れ」しなければいけなかったのか?(全2回の1回目/後編を読む)

切除した乳首部分を見せてくれたMiAさん ©文藝春秋

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「乳首を切除した」ビジュアル系ギタリスト

――今年8月、「乳首を切除した」と報告するSNSの投稿が大きな反響を呼びましたね。

MiA Xのインプレッション(SNS上の表示回数)が過去最高の1400万ぐらいになって、ビックリしました。でも、その割に「いいね」が少ないんですよ(笑)。賛否両論でした。

――MiAさんの場合、乳首以外にも「整形」や「肉体改造」に熱心ですよね。最初に整形したのはいつですか?

MiA 初めての整形は18歳のときで、目を二重にしました。今はだいぶ浸透しましたが、当時は「ありえない」といった風潮でしたね、特に男は。まわりからも「気持ち悪い」など、ネガティブなことを散々言われました。

 そもそも17歳でビジュアル系バンドを始めた当初から、風当たりがめっちゃ強かったんですよ。他人に嫉妬して、ケチをつけるヤツが近くにいたんですが、僕はそういう人間が許せないタイプ。思ったことをストレートに言っていたので、かなり嫌われていたと思いますね。ただでさえ嫌われているのに整形をしたものだから、「整形野郎」といった悪口が多発していました(笑)。

©橋本篤/文藝春秋

――整形をしようと思ったきっかけはなんだったんですか?

MiA メイクなしでも、それなりに美しく見えるからです。目の次は鼻もやったし、顎のエラを小さくするボトックス注射やボトックスリフトもやりました。

 鼻のプロテーゼ(人工軟骨)は6回ぐらい入れ替えています。その時に必要なビジュアルコンセプトに応じて、鼻を高くしたり、低くしたりしている……メイク感覚ですね。

――コンプレックス由来の整形ではない。

MiA そうなんです。僕の場合、自分の顔が嫌いだとか、劣等感からくる整形や人体改造ではない。「こうしたらもっとカッコよくなる」とか、基本的にアップデートするためのもの。誰かに嫉妬したこともありませんし。

――その鋭い八重歯も整形ですか?