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雛形あきこに“嫉妬”して芸能界入り、アイドル活動がツラすぎて“うつ病”に…「歌番組で声が出なくなった」元グラドル・川村ひかる(44)のブレイク前夜

川村ひかるさんインタビュー #1

2023/12/09
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 彼氏は1つ上の先輩だったので、高校も同じ学校へ行けたらいいねと話していたのですが、「芸能界に入って、グラドルになりたいから、もうお付き合いしている場合じゃない。別れたい」って言ったんですよ。

 相手からしたら「はあ?」ですよね。でも私はもうグラドルの夢しか考えられない。彼にこの現実を知ってもらうしかないと、彼との写真を処分したんです……(笑)。

――彼氏がちょっとかわいそう(笑)。そこからどうやって芸能界に。

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川村 渋谷や原宿に行ってもスカウトされることはなかったのですが、15歳の時、カラオケボックスから出たところで、黒塗りの車から降りてきた方から「興味があったら一度事務所に遊びに来てくれませんか」って名刺を頂いたんですよ。私からしたらもうプラチナチケット! 名刺の裏には、私の知っているタレントさんの名前も書いてあって。

 

 後日「宣材写真を撮りたい」と言われて事務所に呼ばれたんですが、その時は水着を片手に持って行ったんです。

芸能界でのグラドルの扱いにショックを受ける

――えっ、自分から水着を持ち込んだんですか。

川村 そうです。事務所に行って「スナップ写真を撮るんだったら、グラビア写真も撮ってください」って自分からお願いしたんです。でも事務所の人には「グラビアはゴールじゃなくて、女優になる前に顔を知ってもらうためにやるもんだよ。水着の写真は撮らなくていい」と言われて。

「えええ!」ですよね。芸能界でのグラドルの扱いにショックを受けて。でも私は「グラドルになって雑誌に載りたい。歌手や女優さんになりたいわけじゃないんですよ」ってはっきり伝えました。

 

――グラドルしか見えていなかったんですね。その事務所でグラビアの仕事はできたんですか?

川村 そう上手くはいかなくて。当時は小室哲哉さん全盛期だったので、歌のオーディションを受けたり、ほかにもドラマ、映画のオーディションを週に何回か受けてましたね。

 でも自分のやりたいこととはちょっと違うな、となっていて。結局その事務所を辞めて、次の事務所に移ってから本格的にグラビアの仕事をやるようになりました。

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