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「妊娠は難しいかもしれない」31歳で若年性更年期障害、35歳で脳動脈瘤…病に侵された元グラドル・川村ひかる(44)が語る、出産までの壮絶な道のり

川村ひかるさんインタビュー #3

2023/12/09
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 1990年代後半から2000年代前半にかけ、トップグラビアアイドルとして活躍した川村ひかるさん(44)。20代で健康に目覚めた彼女だったが、30代で若年性更年期障害、脳動脈瘤に襲われる。さらに不妊治療の経験、分子栄養学カウンセラーとして働く現在の活動についても語った。(全3回の3回目/1回目から読む)

川村ひかるさん ©細田忠/文藝春秋

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31歳で若年性更年期障害と診断された

――20代半ばから健康に気を配る生活を送ってきた川村さんですが、30代になるとまた体調を崩してしまいます。

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川村ひかるさん(以下、川村) 31歳のころ、体がガタッと動かなくなったんです。頭皮から毛穴がぱっくり開いたかのように、汗がどっと流れる。心臓もバクバクして止まらない。首から上だけが熱くて仕方がなくて。

 漢方医の友人がいたので「なんか体調がおかしい」と相談したら「早く婦人科に行ったほうがいいよ」と言われて。それで婦人科で検査をしたら、若年性更年期障害と診断されました。

 お医者さんからは「卵巣機能が全く働いていない。卵巣を1個取ったことある? そのくらい数値が低い」と言われて。22歳で子宮内膜症といわれてから、定期的に通院はしていたのですが、排卵障害になっていたことがわかったんです。「妊娠は難しいかもしれない」とも言われました。

 その時に初めて、私はこれから結婚して、子供を産みたいと思いました。それなのに卵巣の機能が止まっていたら、どうやってその夢を叶えるんだと思って、本格的に体質改善に取り組み始めました。

 

――すでに食生活には気をつけていたのですよね。

川村 はい、もっと変えました。例えば、酵素玄米を炊いたりとか、味噌や醤油などの調味料を自分で作ったり、徹底的にこだわりました。

 夜の8時から家の明かりも暗くして、お風呂に入る時も電気を暗くしたりして。意識的に副交感神経を促すようにすることで、リラックスできるようにもしました。携帯電話のブルーライトの刺激もよくないので、お風呂から上がったら携帯は見ない。そうすると自律神経の働きが整って、ホルモンバランスもよくなって、検査をすると数値も改善していきました。

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