「この頭痛なんだろう」35歳のときに脳動脈瘤が見つかる
――35歳のときには現在のパートナーと結婚されますが、その頃にも病気が見つかったそうですね。
川村 主人とは知人とのゴルフで知り合ったんですけれど、その時にすごく変な頭の痛さがあって。知り合いの病院の先生に、ゴルフ場から「ちょっと頭が痛いので病院で検査したいんですけど」と電話で相談をしたんですが「だいじょうぶだよ。それに今混んでいてMRIも撮れないし」と言われたんです。
その日は頭痛を気にしながらゴルフをしていたんですけど、「この頭痛なんだろう」って心ここにあらずで。なので最初の出会いの時の主人の記憶があまりなくて(笑)。1週間くらいたって病院に行って、MRI検査を受けたら脳に動脈瘤が見つかったんです。
主人はゴルフのときに私が検査を受けると聞いていたので、本当に親身になって心配してくれて。動脈瘤が見つかったときも「画像をもらったらセカンドオピニオンで他の病院の先生に聞いてみるよ」と言ってくれたりしたんです。自然と「この人と結婚したいな」となりました。
結婚を決め、不妊治療の検査へ
――健康に気を遣われていた中で、またも病気。しかも場所が脳となるとショックは相当あったのではないですか。
川村 本当にショックでした。身内にも脳の病気になった人はいなかったので、なんで私が……という感覚でした。
動脈瘤はまだ2ミリで、お医者さんからは1年に1回検査に来てくれれば大丈夫とは言われていたんですけど、検査をしないと経過がわからないので、すごく不安がいっぱいで。なので最悪のリスクのことを考えてしまい、目の前が真っ暗になりました。
一方で、人生観も変わりました。これから結婚したいなと思いましたし、子どもも欲しい。それなら早めに病院に行かなきゃとなりました。
でも結婚式を挙げて、新婚旅行に行くとなると1年くらいたってしまう。なので主人には「私たちは結婚式を挙げなくていいよね。新婚旅行もいいよね。でも今から出産するとなると不妊治療をしないと子どもは授からないと思う。だからクリニックに行かない?」と病院に検査に行きました。