「『結婚とか、付き合うとかはいいや』と思っていたので、容姿だけで見て男性に声をかけました」

 46歳ながら、美しいコスプレ姿が話題の漫画家・月島圭さんインタビュー第3弾。40歳を機に急に子どもが欲しくなった月島さん――妊娠のチャンスが限られたなか、いかにして彼女は17歳年下の旦那さんとかわいい男児に恵まれたのか?(全2回の1回目/後編を読む)

美人すぎる漫画家・月島さんのあまりに特殊な妊活事情とは? ©三宅史郎/文藝春秋

◆◆◆

ADVERTISEMENT

「17歳年下の旦那さん」との出会いは…

──月島さんの旦那さんは17歳年下だそうですね。いつごろ出会ったんですか?

月島圭さん(以下、月島) 旦那が20歳、私が37歳のときですね。今から9年ぐらい前、私は六本木で友達のお店を手伝っていたんですけれど、夜のお店の合同忘年会で声をかけられました。

 彼は当時、田舎から出てきたばかりで。3カ月ぐらい付き合って別れたんです。ただ、私もその後いろんな人と付き合ったりしましたけど「この人と結婚したい」「この人の子どもが欲しい」っていう人には出会わなくて。子どももむしろ嫌いだったんですよ。

──そうだったんですか。

月島 でも40歳を過ぎたころ、同い年ぐらいの子が出産して、赤ちゃんの世話をしているのを見るうちに「かわいいな」と思うようになって、急に子どもが欲しくなったんです。でも「相手がいないじゃん。40歳過ぎているし、どうしよう」って思ったんですけど、「そこ飛ばしちゃっていっか」と。

 それで、出会いから子どもを作るまで最短で行くにはどうしたらいいか、どこにたくさん人がいるかを考えていきついたのが、渋谷ハロウィンだったんです。「結婚とか、付き合うとかはいいや」と思っていたので、容姿だけを判断基準に男性に声をかけました。

──相手にびっくりされませんでしたか?

月島 もちろん最初から子どもの話はしないですよ? 「お友達になりましょう」みたいな感じで声かけて、仲良くなってから「実は私こういうことを考えていて、結婚とか認知とか抜きにして、子どもを作るだけの関係ってどうだろう?」って(笑)。

──すごい話……!

月島 私が声をかけた人は、背が高くてシュッとした、素朴な感じの靴職人でした。彼も「自分の子どもが欲しいと思ってくれるのは嬉しいかも」みたいに言ってくれたんです。

 でも、気分屋な人で、排卵日に合わせて会ってくれなかったんです。何週間も前から「この日です」って言ってるのにドタキャンされて……。

「今日、卵が出てるのに!」みたいな悔しい思いを何度もしたんです。排卵日って狙ってどうこうできるもんじゃない。ズレちゃったりもして、狙い撃ちがなかなかできなくて。

──そうですよね。