「港区女子は、出稼ぎですよ。あくまで勤務地が港区ってだけ」
前編の特殊妊活と並行して、かつて「港区女子」としても活動していた漫画家・月島圭さん(46)。そこでは港区男子から恋愛観を説教されたり、巨額のチップを貰ったりしたことも……。美人すぎる漫画家が見た「港区男子」たちの狂騒とは?(全2回の2回目/前編を読む)
◆◆◆
モラルはないが、金はある「港区男子」たち
──「不惑」と言いますが、40歳を超えたら月島さんのようにスッパリ惑わなくなるんですか?
月島 いや、年齢というか、経験値ですかね。私がそれを学んだのは、夜の仕事でした。いろんな種類の人が来るんで。それこそ私、いわゆる「港区女子」だったんで、40歳くらいまではギャラ飲み(参加すれば、お金が貰える飲み会)にも参加していたんです。
──そうだったんですね。
月島 ギャラ飲みって、写真で選ばれるんですよね。“港区LINE”みたいなのがあって、500人ぐらい女の子が登録されているんですが、そこを仕切っている女の子から案件が振られてくるんです。で、「立候補します」って写真を送るんです。まあ、立候補する時点ではサバを読むんですけど(笑)。まず選ばれないと意味がないんで。
でも、現場に行ったら、年齢は明かしますね。「実は40歳でした~。20代だと思って呼んだのに、ざまあみろ」みたいな(笑)。ただ、行ったらちゃんと元銀座ホステスの経験を生かしてトークで楽しませるんで「君でよかった」って言われると心地よかったです。
──40代だと知って、年齢を揶揄してくる男性はいないんですか?
月島 冗談で言っている人と本気で言っている人って、分かるんですよね。ふざけて「ババアじゃん~」とか言ってくる人はだいたい本気じゃないので。それには怒らないです。
──ギャラ飲みには、どんな男性が来るんですか?
月島 医者、不動産屋、ITとか。若い人から年配の方までいます。私も当時、妊活の相手を探していたんで、ギャラ飲みの時も「いい子種はいないかな」って思っていたんです。
それである時「どういう男の人がタイプなの?」って聞かれたことがあったんです。私は歳も歳なんで、恋愛はすっ飛ばして子どもがほしかったんで「顔ですよ」って答えたら、顔で女を選んでいる男から「いやぁ、男を顔で選ぶなんてねぇ」って説教されて(笑)。
──(笑)。
月島 「いや、おまえだよ! その言葉そっくり返すわっ」って言い返したりしていましたね。
──でも、最終的に妊活相手に選んだのは、ギャラ飲みで出会った裕福な男性ではなく、かつての交際相手だった、と。