文春オンライン

林修にできて、ひろゆきにできなかったこと…25年前から変わらない伝統芸を披露し続ける“論破王”について

2023/12/08
note

私への賠償金230万円もそろそろちゃんと払ってくれませんかね

 ひろゆきさんは、自分自身には知識はないけど面白い視点で物事を切る点では頭が切れる人なのですが、基本となる知識量が極めて不足していることを考えると、そもそもそういう人の持ち上げ方をメディア側はもっと熟慮しなければならないのでしょう。少なくとも財政的に危機に瀕している地方の市町村国保の仕組みが財政審や社保審・中医協などで大きな問題となっていることも知らずに、ひろゆきさんが米山隆一さんに論戦を挑むのをウェブ動画に流してアクセスを稼ぐことに何の価値があるのか、それが彼らのいう「本格的な経済を、楽しく学ぶ」に資するのか、適当なことを言ってもアクセスを稼ぎ耳目を集めることができる人を連れてきてネットで再生回数を回したり有料会員を焼き畑農業のように繰り返すことに何の価値があるのかは再考したほうがよさそうです。

 確かに、25年前からやっとることが変わっていないひろゆきさんの伝統芸は「ああ、それ一丁で頑張って人気が出たんだから、彼からするといまが黄金期なんだろうな」とノスタルジーを感じます。

 米山隆一さんはかなり丁寧にひろゆきさんが賠償金を踏み倒していることを倫理観の問題として整理されていましたが、実際にひろゆきさんと裁判をやり08年と09年に合計230万円ほど賠償金をもらう勝訴をしている私からすると、支払ってほしくてメールや書類を毎年裁判所指定の連絡先に送っていますがまだ1円も払われていません。そろそろちゃんと払ってくれませんかね。

林修にできて、ひろゆきにできなかったこと…25年前から変わらない伝統芸を披露し続ける“論破王”について

X(旧Twitter)をフォローして最新記事をいち早く読もう

文春オンラインをフォロー