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中野 芸能ニュースってそういうところありますよね。誰と誰が付き合ってるとか、不倫してるとか、どうやって確かめるんだと。

デーブ いわゆる「報道」と違うのはそこだよね。二人でホテルに入っていったとか、どっちかの部屋に行ってひと晩過ごしたとか、状況証拠しかない。実際なにやってるとかは確かめようがない。

中野 ひと晩中、ゲームしてましたとかね。

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デーブ いい雰囲気の男と女が密室でそんなことしてるかい!って思うけどね。ただこれは有名な話だけど、昔、某大物女性アイドルが愛人とホテルで密会してるってのを写真週刊誌のFOCUSがつかんで、二人でいるところも撮った。ホテルでの写真も撮った。でもほんとにエッチなんかしてるのか?ってのでホテルの隣の部屋を確保して、コップを壁に当てて、やりとりを聞いて確認したって話があるんですよね。

中野 そこまでやるか。

デーブ そこまでやれば「裏が取れた」って言えるだろうし、報道と言えるだろうけど、普通はそこまでしないし、今のホテル、そんなんで音聞こえたら困るよ。

中野 まあでもだからこそ曖昧なまま、うやむやなまま、ジャニーズ事務所は指弾されることもなくきちゃったわけですよね。

メディアの罪

デーブ ただ、どこのメディアも最高裁の結果くらいはきちんと報じるべきだったでしょ。そこはもうメディア側の忖度だよね。あるいは事務所の力。

若かりし頃のジャニー喜多川氏 ©文藝春秋

中野 時代的なこともあったんですかね。今ほどセクハラだパワハラだに厳しくないとか、男性の性被害に関心が薄かったとか。

デーブ それもあったかもね。コンプライアンスって言葉自体一般的じゃなかったし、女性が性被害を受けた場合と違って、男性の場合、そのこと自体を笑い話にしてしまったり、周囲も「しょせんいたずらでしょ」って見なしてしまったりということもあったかもしれない。

 NHKの『クローズアップ現代』が当時の検証を行っていましたけど、元司法担当デスクという人がそういう趣旨のことを言っていますよね。「男性の性被害の問題に関心が低かった。問題視すべきという認識がなかった」って。