着物は着るのがめんどうくさいので、そんなにしょっちゅう着ませんが、海外に行くときはけっこう着て行きます。
2008年に私が監督した映画『受験のシンデレラ』が、モナコ国際映画祭最優秀脚本賞ほか4冠を受賞しましたが、そのときはゼニアのタキシードを着て行きました。
でもその後、林さんから着物を勧められたこともあり、海外の映画祭には着物を着て行くようになったのです。
ところが、着物は着慣れていないので、いまだにタキシードやスーツのようには、うまく着こなせていません。
でも外国の人たちは、着物が似合っているかどうかわからないので、一緒に写真を撮ろうと言われたり、けっこう注目されるのです。
でも自分で見たら、ぜんぜん似合っていません。やっぱり着物は着慣れていないとダメだなと、反省しました。
映画監督の大島渚は、どこに行くにも着物で、トレードマークにもなっていたので、すごくよく着こなしていました。着物は普段から着ていないと、なかなか似合って見えないものなのです。
この「着慣れる」というのは、洋服でも同じです。
普段はスーツを着ないのに、たまに着ても似合っていないのは着慣れていないからです。こればかりは、しょっちゅう着て、身につけていくしかないでしょうね。
老舗旅館や料亭の女将さんが年齢を感じさせない理由
林真理子さんは、着物が好きで、しょっちゅう着ていますから、とても似合っています。
日大の卒業式や入学式のような晴れ舞台では、もちろん着物を着て登場します。よい着物ですから、やっぱり目立ちます。
私は23年の日大の入学式に、前述のように20年前に買ったゼニアのスーツを着て行きましたが、着物にしろ、ブランドのスーツにしろ、よい服はすごく長く着られます。それで自分の見た目もよくなるのですから、よい投資だと思います。
林真理子さんは、おしゃれのために着物を毎年新調していますし、何を着たら自分がきれいに見えるのかがわかっていますから、きれいに見えますし、やっぱりいつまでも若々しく見えますね。