林さんの真似をしなさいとは言いませんが、女性は見た目を若くする秘訣(ひけつ)の1つとして着物を着るのもよいと思います。
それに着物はある程度の年齢になってからのほうが似合って見えるもの。
よく若いモデルが着物を着ているのをテレビで見ますが、背が高すぎる女性は着物がなかなか似合いませんし、顔が若すぎると晴れ着のように見えてしまうと感じます。なかなか日常の中で着こなすのは難しいものです。
着物が似合っている女性は、老けて見えることがありません。
老舗旅館や料亭の女将さんは、顔をよく見たら70代くらいの女性でも、年齢を感じさせないものです。それはよい着物を着ているからでしょう。女性の着物にはそんな魅力があると思います。
ファストファッションの功罪
経済状況の違いにもよると思いますが、海外では年をとるほど、服にお金をかける傾向があると思います。
逆に日本の場合、年をとればとるほど、服にお金をかけなくなるような気がします。そして、それが見た目年齢を老けさせる原因にもなっていると思います。
服にお金をかけない人が、服を買うのがファストファッションの店です。
ファストファッションは、一説には、「最新の流行を取り入れながら低価格に抑えた衣料品を、短いサイクルで世界的に大量生産・販売するファッションブランドやその業態」とされていますが、日本のユニクロやGU、スウェーデンのH&M、スペインのZARAといった店です。
こうしたファストファッションの特徴は、誰にでも似合うようにつくってあることだと思います。だから、普段はファッションに関心がない人が着ても、それなりにまともなかっこうに見えたりします。
若い人ならそれでもよいのかもしれません。でも、60代や70代の人が着るには、ちょっと貧乏くさいような気がします。
ところが、多くの人は、年をとったらファストファッションでいいじゃない? と思っているようなのです。
私も旅先で替えの下着がないときなど、ファストファッションの店に行くことがあります。