天日干しや風当てでも「洗濯」になる
かなり極端な“シャワー洗濯術”は、万人に受け入れられないかもしれない。だが、ほかにもジーンズに関しては、長持ちさせるケアの方法が編み出されてきた。
日光による消毒もそのひとつだ。ニュースメディアのインディ100によると、ジーンズを洗わずに手入れできる方法として、リーバイス社が推奨しているという。洗濯するまでもないが、ニオイが気になる場合、外に干しておくだけでもかなり改善するようだ。
専門家たちは、こうしてデニムを日光と暖かい空気にさらすことで、微生物の分解を促進すると説明している。ただし、色落ちを避けたい場合は直射日光を避けるとよいようだ。
バスタブでの手洗いを勧める専門家もいる。ニューヨーク・タイムズ紙の商品レビュー部門であるワイヤーカッターによると、メンズウェアのボノボス社でデザイン担当副社長を務めるヘーゼル・モーリー氏もこの方法を支持している。
新品同様のダークな色合いを維持するために有効なのだという。水を張ったバスタブで、裏返しにして手洗いし、色落ちを避けるために裏返しのまま干すようモーリー氏は勧めている。
コツは裏返しと自然乾燥
さほどこだわりが強くないジーンズであれば、利便性を優先して洗濯機を使いたいケースもあるだろう。その場合も裏返しのまま洗濯機に入れ、裏返しのまま干すのが定石だ。裏返しにすることで、ジーンズの外側の繊維を保護することができる。
英エクスプレス紙によると、有力洗剤ブランド「バニッシュ」の専門家は、ダークな風合いを保つうえでも裏返しが有効だとアドバイスしている。色あせのリスクをさらに減らすためには、温水での洗濯は避け、回転が比較的穏やかなモードを使用することを勧めている。
乾燥機はおすすめできないが、ごく短時間ならアリとする考え方もある。ボノボスのモーリー副社長は、ワイヤーカッターに対し、乾燥機が衣類にダメージを与える可能性があると強調している。