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 もちろん、大谷選手のお姉さんというのはジョーク上の架空の設定だろうが、リスペクトされている大谷選手をセクシーなジョークのネタにするとは何でもありのアメリカのエンタメ、恐るべしである。

 だからか「“足を見せるオオタニ”のジョークで笑うのは彼に悪いわ。彼は高く評価されているから」「くだらないジョークだな」と批判する声もあった。

Xでは大谷選手をネタにしたミームが数多く存在

 何はともあれ、大谷選手はこんなジョークにされるほど愛されているし、同時に、ジョークにしては気の毒と思われるほどリスペクトされているのだ。

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©文藝春秋

 実際、この番組だけではなく、X(旧Twitter)上でも、大谷選手をネタにしたミーム(meme)と呼ばれるパロディー動画やパロディー画像が数多く投稿されている。その中で、目についたのが#Shohei me the moneyや#Sho me the money”というハッシュタグ。これは“Show me the money”というフレーズをパロったものだ。

 1996年の人気映画「ジェリー・マグワイア(邦題は“ザ・エージェント”)」を憶えているだろうか? 映画の中で、プロフットボール選手ロッド・ティドウェルのエージェント、ジェリー役を務めたトム・クルーズが“Show me the money”(金を見せろ)と電話で叫ぶ名シーンがある。ShowとShoheiは音節が似ているため、“Show me the money“が“Shohei me the money”となって、X上でパロディー化されているのだ。

“SHOHEI ME THE MONEY”のロゴ入りTシャツを販売する輩も

 ちなみに、「金を見せろ」と言うセリフは、ジェリーがロッドを引きとめようとするくだりで出てくる。ロッドが、自分を引き止めるのには何が必要なのかをジェリーにはっきり伝えるシーンだ。

ロッド それはとても個人的なことだが、とても重要なことなんだ。それは家族のモットーでもあるんだ。だから、君に言うよ。いいかい?

ジェリー ああ。

ロッド 言うよ。“金を見せろ”ってことさ。

 この後、ジェリーは「金を見せろ」と大声で何度も叫ぶのである。