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「新郎の友人の挨拶が非常に長い。それで『ツカミはOK』とか、(観客の心を)つかんでないのに言う」
そんなスピーチが、タモリには我慢ならなかった。
謝る気はさらさらありません
タモリは「出来レース」も許せない。
数多い列席者の中から、一見ランダムに見える抽選方法で、花嫁からのブーケを獲得したのは同期のアナウンサー千野志麻だった。
ところが彼女は“偶然にも”梅津アナに続いて近々結婚をすることが決まっていた。
千野は梅津を「おめでとう」「しあわせにね」と祝福し、その微温的なムードが会場全体を支配する。――行くしかない。
タモリはやおら千野アナ目掛けて突進、だがその直前で転倒。またも羽交い締めにされる。席に運ばれるタモリは満面の笑み。
さらに新婦側の友人挨拶で、再び登場した千野アナ。
タモリはまたもタックルを試みる。