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「孤独と人間関係のわずらわしさなら、わずらわしさを選ぶ」中尾ミエ77歳が仲間と交わす“誓約書”

「孤独と人間関係のわずらわしさなら、わずらわしさを選ぶ」中尾ミエ77歳が仲間と交わす“誓約書”

野宮真貴63歳×松本孝美58歳×渡辺満里奈53歳『大人の女史会』にようこそ。

2023/12/25
note

中尾 ここのところ、私は終活をしてるのよ。ていうか、終活っていう意識はないんだけど、やることなすこと、これって終活だなって。だってそうだよね、自分は若いと思ってても年が年なんだから。

渡辺 でもなかなか潔いですよね。普通だと、じゃあこれをやめよう、捨てよう、ってすぐにできるものでもないじゃないですか。

中尾 私はもともといろんなことに執着しないタチなんだけど、「終わる」とか「捨てる」とか、マイナス思考でものごとを考えてたらダメよね。楽しみながらじゃないと。最近、家の外壁を塗り替えたんだけど、自分の体が動くいまのうちにやっておこうと思ったのね。じゃないともうできなくなるなって。そして、そういうことも、全部人任せにするんじゃなく、自分も参加したり、友達に手伝ってもらったり、近所の人を呼んだり、みんなでやればイベントみたいになって楽しくなるなって。

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渡辺 ミエさん自身も塗ったんですか?

中尾 やったのよ。赤とか青に塀を塗りました。ワークマンで道具なんかをいろいろ買ってきて。初めての体験だったからすっごく面白かった。何歳になっても初体験って楽しいよね。

自宅の庭と敷地がつながるアパートの住人とは、LINEで交流。

目標を5年後とか3年後とかに設定

渡辺 とにかく、いつも先を見据えていらっしゃるんですね。10年後には自分はこうなっている、ということを常に想像されて。

中尾 それが楽しい。例えば、私は「○年後に会いましょう」って約束するのが好きなのね。○年のスパンが長きゃ長いほどいいわけ。10年後とか15年後とか。お互いにその約束を忘れないよう誓約書を交わして。

 

全員 誓約書!

中尾 それをやるとすっごく楽しみになるの。一度やってみるといいよ。10年後に会うんだったら10年頑張ろうと思えるから。

渡辺 会うときまでちゃんときれいでいようって?

中尾 ヨレヨレの姿で会うわけにいかないじゃん。いまも持ってる、1枚。80になったら会おう、という誓約書。盛大にバーベキューをやりましょうって。だから、何年後にどうなっていたいかという計画を立てると、結構ちゃんとそれに沿ってできるものなのよ。張り合いがあるからね。

松本 10年後のことなんて考えたことがなかった。

渡辺 私も。明日のことさえも考えられない(笑)。

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