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《女優・松島トモ子(78)がサメと戦う“ヤバい映画”も制作決定…!》「サメ映画」にハマる日本人が急増している“3つの理由”

ゆくサメくるサメ2023 #1

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 どちらかと言えばニンジャ要素の方が強いが、アメリカに本拠地を置く坂本監督らしくしっかりとサメが陸を泳いでおり、現代サメ映画のツボを押さえた作りになっている。

待望の1位、2位は…!

第2位『ムーンシャーク』

(画像:アルバトロス公式サイトより)

 冷戦下に旧ソ連が開発していたハイブリッドサメ兵士が暴走、ソ連の科学者はスペースシャトルで月までサメをぶっ飛ばしことなきを得たかに思えた。やがて時は移り、月面有人探査を行っていたアメリカ人たちが遭遇したのは、月の裏で文明を築いていたサメ人間たちだった!

 サメ映画において重要なのは「もはやサメである必要性がない」ことなのだが、この作品はその最たるものだ。制作はサメ映画でお馴染みのアサイラム社。サメの頭を増やしたりバカみたいにデカくしたり竜巻で飛ばしたりととにかくサメで遊ぶことに余念のない彼らだったが、『シャークネード』シリーズ完結以後は普通のサメ映画を作る方向にシフトしていた。そろそろ新たな一手が欲しいと待ち望んでいたところに突如として本作が現れたのだ。誰がここまでやれと言ったんだ。

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第1位『MEG ザ・モンスターズ2』

(画像:公式サイトより)

 今年を代表するサメ映画は本作を除いてあり得ない。『ジョーズ』を超える興行収入を記録した前作からどのような続編が生まれるのかと期待が大きかったが、それを軽く超える作品となった。実は深海で生き延びていた古代の巨大ザメ・メガロドンが再び我々の世界に姿を現すというシンプルなストーリーだが、あらゆる要素を倍化することで観客の疑問をねじ伏せるパワータイプの仕上がりになった。

 メガロドンの数を増やす、サメに喰われる人間を増やす、サメの相手となる新たな海の怪物を登場させる、ステイサムが完全に人間をやめる(水深7000mで素潜りできるので多分人類ではない)というドカ盛りサメ映画なのだ。筆者も感動のあまり5回も劇場に足を運んだ。どれか一本だけ観るというならこの作品をチョイスして欲しい。