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《女優・松島トモ子(78)がサメと戦う“ヤバい映画”も制作決定…!》「サメ映画」にハマる日本人が急増している“3つの理由”

ゆくサメくるサメ2023 #1

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 いよいよ年の瀬も迫ってきた。自宅でゆっくりと映画でも観ながら年末年始を過ごされる方も多いと思う。今年の映画シーンを振り返ると、超大作が目白押しの一年だった。

 しかし、我々サメ映画ファンにとって今年は「サメ年」以外の何モノでもなかった。例年通りサメが巨大化し、陸を泳ぎ、空を舞い、宇宙へと飛び立っていたが、2023年はサメ映画史的に見ても“異例の年”だったことは間違いない。

なぜサメ映画の愛好者が増えているのか? ©getty

 最もわかりやすい指標は、新作サメ映画のリリース数だ。直近5年間の国内でのサメ映画のリリース数を見れば、一目瞭然。なんと20本ものサメ映画が日本に放たれたのだ。

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 ここまでくるともはや豊漁を超えて異常発生。正直、かなり気合の入ったサメ映画ファンでもすべてを追うのは困難な状況だし、ましてやサメに馴染みのない一般層からすれば何が何やらと困惑するはずである。

対象は劇場公開作と配信作。短編やYouTube無料公開作などは除く(図表:筆者作成)

 そこで「ゆくサメくるサメ」と題して2023年のサメ映画シーンを振り返りながら、2024年の来るべきサメ映画トレンドについて紹介していきたい。まず今回の「ゆくサメ編」では、今年のサメ映画の個人的ベスト5を見ていこう。

「サメ映画」ランキング2023!

第5位 『ラブ・シャーク』

(画像:公式サイトより)

『イド・シャーク』の夏目大一朗監督のサメ映画第2弾となる本作は、前作の心霊ドキュメンタリーの雰囲気を残しながらも、政府に追われるサメ人間とある女性のロマンスを描いたシャークラブストーリーだ。

 この時点で誰もついてこられないのだが、なんと東京・池袋で開催された本作の完成披露上映会では240席が完売している。約150万円のクラウドファンディングを元手に制作され、配給会社もなく、宣伝もSNSのみという真のインディペンデント映画がここまでの盛況を見せるとは誰も予想できなかったはずだ。

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