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《女優・松島トモ子(78)がサメと戦う“ヤバい映画”も制作決定…!》「サメ映画」にハマる日本人が急増している“3つの理由”

ゆくサメくるサメ2023 #1

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 この人気を受けて来年以降の再上映も決定しており、既に北米から配給権獲得のオファーも来ている。まさにサメリカン・ドリームを体現した一作だ。

「フランス初のサメ映画」「サメと戦う忍者映画」がランクイン

第4位『シャーク・ド・フランス』

(画像:公式サイトより)

 南フランスの片田舎のビーチを舞台に、引退を目前に控えた女性海上警察官・マジャがサメに立ち向かうという非常にオーソドックスな筋立てだ。原題を直訳すれば「サメの年」でまさに今年にぴったりの作品である。

 サメ映画超大国としてアメリカは長年サメ映画生産数でぶっちぎりのトップを維持しているのだが、本作は史上初のフランス単独制作のサメ映画だ。そんな背景も影響しているのかは分からないが、いわゆるアメリカ的なサメ映画とはかなり趣が異なり、サメそのものではなくパニックに陥った人間社会の愚かさに主眼を置いている。

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 ただ、「サメの目を通して社会を描く」という営みは始祖たる『ジョーズ』から行われていることでもあるので、実はサメ映画の歴史にキチンと根差しているのだ。サメに過度に期待をすると肩透かしを食らうかもしれないが、サメ映画の多様性を示す重要な一作なのである。

第3位『妖獣奇譚 ニンジャVSシャーク』

(画像:Amazon DVD販売ページより)

 実はかなり以前から日本国内でサメ映画は人気ジャンルだった。当然その結果として国産サメ映画を制作する機運も高まったのだが、『ジョーズ・イン・ジャパン』という空前絶後の問題作によって焼野原と化し、以後長きにわたって商業的に振り向かれることがなかった。

 そんな中、鳴り物入りで登場したのが本作である。監督を務めるのは仮面ライダー、スーパー戦隊、そしてウルトラマンなど数々の特撮に携わってきた坂本浩一、さらに平野宏周(『ウルトラマンZ』)と西銘駿(『仮面ライダーゴースト』)をW主演に据えた国産アクションサメ映画だ。